■付録:登場人物紹介&設定解説■その一
【登場人物紹介】その一
◆ネタバレではない範囲の基本的な設定のみ載せています◆
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■スタレ・スガタ【廃・采】■
身長一六八センチ、痩せ型。ひょろりとした印象。
肌が病人のように白く、実際時々貧血を起こして倒れている。
ボサボサと伸ばしただけの黒髪を後ろ手一つに束ねている。しかし身なりの印象に反し、顔立ちはかなり整っている。
瞳は深紅。レンズ厚めの丸眼鏡を着用。
普段の服装は、学生服か軍服のような襟の詰まった黒い服の上に、科学者のような白衣を羽織っている。
生年月日は不明。見た目の年齢は二十代半ば程。
あまり食に拘りが無い……というかむしろ味音痴。紅茶は好き。ペットに種類不明のもふもふとした蝙蝠を飼っている。
『第〇〇遊撃隊』の隊長。ムクロには『主任』と呼ばれている。
普段は能力が組織によって封印されており、戦闘の際には封印解除を要請・承認されなければ能力を使えない。しかしその解除も限定的であり、普段承認可能なのは何段階も設定された内の一~二段階程度である。
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■ムクイ・ムクロ【報・骸】■
身長一七四センチ。すらりと手足が長く、程良く引き締まったモデル体型。
髪の色はワインレッド。定期的に自分で染めている。前髪は厚め、後ろは肩甲骨の下辺りまで伸ばしている。
眼の色は漆黒。切れ長の瞳に肉感的な唇、褐色の肌色とも相まって何処かエキゾティックな印象を与える美人。
普段の服装は身体のラインが出るニットワンピースなど。高いヒールやロングコート、大振りのアクセサリーなどが好み。
生年月日を訊くと怒られる。冬生まれ。見た目の年齢は二十代後半程度。
酒は好きだがあまり強くない。料理下手。珈琲中毒。ヘヴィスモーカー。
『第〇〇遊撃隊』所属。能力は、身体から骨を生やし武器として扱えるもの。
任務時の衣装は大量のスナップボタンの付いた黒革のボンテージ。骨を出す際にスナップが外れ、出来るだけ衣装が損傷しないよう工夫されている。
その外見と能力から『スケルトン・クイーン』の異名で呼ばれている。また、その美貌の所為で組織内に隠れファンが多い。
ムクイ・ムクロという名は本名ではなく、組織に属する際に付けられたコードネームのようなもの。本名や過去をあまり語りたがらない。
スガタを『主任』と呼び、慕い心を許している。
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◆キャラの年齢は物語開始時点(皇紀二六八四年十二月)のものとなります。◆
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【設定解説】
■皇紀・皇国■
この世界の日本は国独自の暦として皇紀<コウキ>を採用している。皇紀は西暦に六六〇を加えた年数となり、この物語では皇紀二六八四年(西暦二〇二四年)が舞台となっている。
またこの世界の日本は正式名称を日本皇国<ニホンコウコク>という。通常の略称は日本であるが、年齢の高い者や愛国的な思想を持つ者は「皇国」と呼ぶ場合がある。
■対魔組織『ヴァルハラ』■
『ヴァルハラ』は全世界規模の超国家的な対魔組織である。
怪異、あやかし、魔物、邪神、反道徳的な術者など、人に仇なすあらゆる『負』の存在を殲滅するのを目的とした機関であり、その目的から、通常なら反目し合っている宗教・宗派同士の者であっても協力しなければならないという強固な取り決めがなされている。
全世界に十二の支部があり、対魔を目的とする術士・能力者の殆どがこの組織に属している。一般にはその存在を隠しているが、支部が無い国家であっても元首クラスの人物はその活動を認知し支援も怠らない事が義務として課せられている。
術士・能力者以外にも、活動を支援するサポートスタッフ、専用の医療機関、事務方、組織自体の運営に携わる構成員など、かなりの数の人員が関わっており、その活動は財団『ウルザブルン』によって支えられている。
また、正式な構成員以外にも支部から遠い地方などに於いては、フリーの術士や団体などに仕事を委託する事もある。
■『ヴァルハラ』日本皇国支部■
別名『極東支部』。世界中に点在する十二の支部の一つで、日本皇国に存在するもの。
表向きは皇居の地下に支部の本部が存在する事になっているがそれはダミーで、実際は富士の樹海内に大規模な敷地を有している。
また国内で極東支部は大きく二つに分かれている。極東支部はそのものであると同時に『東支局』と呼ばれ、東日本を統括する支局の役割も兼ねている。
一方西日本側は『西支局』が統括し、ある程度独自の裁量で運営されている。西支局の表の本部は京都御所地下であるが、本物の本部は淡路島に存在している。
またこれとは別に、沖縄には特別な支局が設置されている。これは太平洋に幾つもの強力な霊的地場が存在する為である。更に、北海道にも独自の支局が存在する。各支局の下には幾つもの分所や分局があり、特に高校や大学には部活の名を借りた分所が配置されている場合が多い。
そして近年、皇国は霊的・対魔の意味において希有な場所となっている。
他の国ではその国や地方独自の信仰・伝承に基づいた能力者が殆どなのに対し、皇国では神道・仏教や昔ながらのあやかしに加え、古今東西の神話や宗教に基づいた能力者が無秩序に顕現するのだ。
それは恐らく、どんな物でも柔軟に取り入れる日本人の性質に起因するものであり、またゲームやアニメなどのサブカルチャーが他文化の神話伝承などを加速度的に浸透させたのが要因となったのは間違い無いであろう。
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