依頼か願いか

かいとも

依頼か願いか

<ピンポーンとチャイムの音が聞こえドアを開けた>


「おい!今深夜だぞ?

てか…お前は第二王子なんだから護衛無しでいいのか?」

「ちょっと話したい事があるんだ」

「はあ、分かった入ってくれ」

「深夜にすまないな」


<リビングに着いた時>


「空間結界。

それで、要件はなんだ?」

「犯罪者になってくれないか?」

「王子としての依頼か?親友としての願いか?」

「どっちがいい?」

「どっちね…俺がこの世に居るのはお前のお陰だ。

俺の救世主だ。

俺を道具として使ってくれ。

お前がいうべき答えは…」

「親友としての願いだ、俺と一緒に犯罪者になってくれ!」

「いいぜ。

それじゃあ話してくれ」


<メイラはタニエに話した。

 カワヤラン国の王族、貴族、ギルドが闇ギルドと繋がっていると>


 まさか繋がっているとはな。

 まあ、薄々気づいてはいたが、国の上層部が繋がっているなんてな。


「繋がっていない、貴族と冒険者は分かるのか?」

「それは大丈夫だよ。

カワヤラン様にこれを貰ってね」


<メイラは神カワヤランから貰った物を机に置いた>


「この眼鏡はなにに使うんだ?」

「その眼鏡を着けると、周りが赤ければ闇ギルドと繋がっている人間。

周りが白ければ闇ギルドと繋がっていない人間らしいよ」

「なるほどね。

結構日は?」

「今日の昼12時」

「今からじゃないんだな」

「明日の昼は王城に貴族が集まるんだ」

「分かった。

俺はどうする?お前に着いていけばいいのか?」

「王城の門番をしていてほしい。

僕が殺していると通報されるからね」

「分かったよ。

全員処理出来たらすぐに向かう」

「ありがとう。

それじゃあ今日はよろしくね」


<メイラはタニエの家を出ていった>


 はあ、まさかこんな事を頼まれるなんてな…。

 国家反逆罪か…。

 この気持ち伝える事は出来るのだろうか…。

 メイラは殺される事はない…だけど俺は殺される。

 まあ、俺を殺す事は出来ないけどな。

 アニメ見るつもりだったがもう寝るか。


<11時40分>


 さ!そろそろ王城に向かいますかね。

 白い人は気絶させればいいかな?

 誰が闇ギルドと繋がっているのか。


<タニエは眼鏡をかけ王城に向かった。

 向かっている途中に国民や冒険者をみる事が出来た>


 国民は今の所居ない。

 メイラは国民の事を言ってなかったし、居ないって事か。

 冒険者は、金が足りないって言ってた奴らが赤ばっかりだな。

 高ランク冒険者にも赤が居るなんてな。


<王城の近くまで着き11時55分>


 警備員の2人は赤か。

 なら12時になったら殺す必要があるな。

 てか…ここまで来る時赤多かったが…バレたんじゃないだろうな?

 それか…今日メイラを闇ギルドに渡す日か?

 だから結構日が今日だったのか。


<12時になり鐘の音が鳴り響いた。

 そして2分後にアナウンスが流れた>


「現在王城内で殺しが発生中。

 国民の方は協会まで避難をお願いします!

 騎士団と冒険者は王城に向かってください」


 それじゃあ俺も始めますかね。


<赤の門番2人を殺し、周りに居た国民は悲鳴をあげ、すぐに騎士団がやって来た>


「第二王子の親友が人殺しだとはね」


 なるほど…騎士団全員が赤だとは…。

 本当に1人で大丈夫なのだろうか…。


「王子としての依頼か?親友としての願いか?どっちなんだ?

まあ聞いても無駄だな、お前は冒険者ランクBだろ?勝てるはずが」


<勝てるはずがないと言おうとした時、騎士団長の周りにいる300人の騎士団員が死んでいた>


「お前…なんだその力は…」

「答える義務もないし、お前が聞いてきた事を答える義務もない」


<騎士団が王城に着いて1分、全員死亡>


 うわーグロー…。

 久しぶりにこんなに殺したな。


<王城の前は血と死体の海で広がっていた>


 大犯罪者だな。

 速く王城に入りたいが…ギルドがまだ来ていない。

 今ギルド長が冒険者を集めてるだろう。

 そこには白だっている…さあ、こっからはちょっと難しいかもな。


<アナウンスが流れ10分後。

 冒険者を率いたギルド長がやって来た>


 なるほど…白の人を前にしてるのか…。

 盾にするつもりなのね。

 まあ、ごちゃごちゃしてないから、殺すのは簡単だな。


「タニエお前が全員殺ったのか?」

「殺らなかったら居ませんよ?ギルド長」

「Bランクのお前が、Aランクの力を持つ騎士団長を殺るなんてな。

他の騎士団員もBランクのはずだが?」

「そんな事関係無くないですか?

さあ、始めましょ?ワープ」


<タニエがワープと発言すると、ギルド長と赤の間に居る白が消えた>


「おい!なにをした!」

「なにをした?みての道理だ。

関係無い人を協会にワープさせただけだ」

「あんな大人数を一度にワープするとは…。

お前…力を隠していたな!」

「俺は力を簡単にみせたくないのでね」

「ち、お前ら!タニエはAランクだと思え!戦闘開始だ!」


 白が居なければもう簡単に殺せる。


<1分後全員死亡>


 それじゃあ城に入りますか。

 メイラの魔力が庭に留まっているな。

 捕まったか…これで死んでいたらどうしようかな。

 伝えたい事を伝えれてないのにな。


「浮遊」


<庭までタニエは飛んでいった。

 そこには、王族貴族の他に闇ギルド員も居た>


「タニエ元気だったかい?」

「お久しぶりです、王様。

貴方達の命を取りに来ました」

「おいおい、こいつが騎士団と冒険者を1分で殺し」


<庭に居たメイラ以外死亡>


「喋ってる途中だったのに容赦ないね。

一様闇ギルドの長だったのに」

「王の隣に居たのが?別に喋る必要ありませんよね?」

「流石唯一のSランク冒険者だね。

僕達に傷をつけれる唯一の人間」


<この世界の冒険者ランクは5ランクある。

 Dランク Cランク Bランク Aランク Sランク。

 Sランクは、神に傷をつけれる人間にしか得られないランク。

 実質的に、Aランクが最高ランクと言われている>


「王家を殺したんですけどどうするんですか?」

「え?そんなのメイラとタニエが結婚するんだぞ?」

「だ!駄目ですよ!同性じゃないですか!」

「メイラの事好きだろ?」

「はい」

「メイラとの子供を産みたいだろ?」

「はい。

でも…メイラは俺の事を好きだと思ってないですよ…」

「そんな事無い!」

「メイラ!?いつの間に起きてたの!?」

「タニエが全員殺した時に、俺が起こしといた!

じゃあ、タニエはこれを飲んでくれ」

「カワヤラン様この薬はいったい…」

「男性に女性器を着ける薬」

「俺が受けなんですか?」

「タニエ駄目?僕はタニエとの子供を産みたいな…」

「う…メイラが言うなら…」


<何故こうなったのかは、カワヤランから国民に話した>

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 サカエラ·タニエ

 24の時に王子護衛のクエストを受け、その時に初めてメイラに出会った。

 護衛の時に冤罪を掛けられ、その時に冤罪だと証明してくれたのがメイラ。

 クエストが終わってからも会い、メイラと親友になった。

 冤罪だと証明してくれた時に好きになり、10年間この感情を押し殺していた。

 そして、メイラをこれから守る為に特訓していたら、神に傷をつけれる人間になった。


 カワヤラン·メイラ

 14の時に王子護衛のクエストを出し、その時に初めてタニエに出会った。

 初めて見た時から一目惚れし、クエスト期間ずっとタニエの事を目でおっていた。

 そのおかげで、タニエの冤罪を証明出来た。

 クエストが終わってからも会い、タニエと親友になった。

 10年間好きという感情を押し殺していた。

 18になっても身長が164cmで、そこから1cmも伸びていない。

 そのせいで、合法的にショタを夫に出来ると言われていた。

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依頼か願いか かいとも @kaitomo

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