第3話
本当は休みにしたかったけど、予約が入ってるのでそうすることが出来なかった。
「はい、経過は良好ですね。あと2回ぐらいで終わりますのでもう少し頑張りましょう。」
「手前側は完治したんですが、奥側に悪い所がありますのでこの機会に治していきましょう。」
「これで完治しました。お疲れさまでした。」
寝不足のせいでまだ体調は悪いが気持ち悪さがだいぶ無くなったので幾分か楽になった。
次で最後の一人だ。なんとかなりそうだな。
「次の方どうぞ。」
入ってきたのは中学生か高校生ぐらいの女の子だ。
「今回はどうなされましたか?」
「はい、最近歯のかみ合わせがどうも上手くいってない気がして、少し前までは気にならなかったんですが、2~3日前からひどくなってきたので、診てもらおうと思い受診しました。」
この年代で嚙み合わせが上手くいかないとなると親不知かな。
そんなことを思いながら、口を開けてもらうよう指示し中を見てみた。
思った通り親知らずだった。
「親知らずが少し傾いて生えていますね。そのせいで上手く噛み合わせが出来てないと思います。」
彼女にそう説明し、今後の治療方針を伝えた。
好きという感情 @satogo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。好きという感情の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます