第2話
特に急ぎの用事が無かったので、「いいよ。」と返信をし仕事を進めた。
「どうだ、最近彼女とは?」
店に着き乾杯が終わった後にすぐに知人が聞いてきた。
「いや、どうもこうもないよ。最近別れたから。」
と言うと知人は呆れながら「またかよ。何回目だよ?」と聞いてくる。
「もう3回目ぐらいかな。慣れちゃったよ。」と返すと、
「はぁ~、もてる奴は贅沢でいいねぇ。俺なんかまだ彼女出来たことないのに。」と少し不貞腐れた感じに言われたが、こっちだって好きでこんなことを繰り返してる訳では無い。
「どうも感情を出すのが苦手なんだ。それで知らず知らずのうちに相手を不愉快にさせている。」と言い訳がましく言うと知人は「そんなことはない。現に今お前はかなり感情を出しているぞ」と指摘された。
「結局、お前はその子があまり好きじゃなかったんだよ。仕方なく付き合ってるから自分も相手もつまらくなるし興味も無くなるんだ。もしホントに好きだったら楽しめようと努力はしてたと思うけどな。」
胸にグサリと刺さった気がした。
「なんだ図星か。まぁそんな気にするな。お互いまだまだこれからだ。頑張っていこうぜ。」そんな励ましをもらい、その夜は大いに飲んだ。
「ふぅ、昨日は飲みすぎたな。」
結局、昨日は1軒目では終わらず、2軒3軒と続いた。
おかげで気持ち悪いし寝不足だ。
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