好きという感情

@satogo

第1話

「もう別れましょう、限界だわ。」

彼女はそう言い席を立った。

「ふぅ~、またこのパターンか。」

今まで何人かと付き合っていてはすぐに別れる。

今回も一緒だ。

「いつもつまらなそうな顔をしてる。もしかして私に興味ないの」

「たまには感情を出してよ。何考えてるかわからない」

どうやら僕は感情を表に出すのが苦手らしく、

相手にいつも不快な思いをさせてしまっている。

それに拍車をかけて相手に気を使っているものだから余計にそう見えるだろう。

「恋愛って難しいな。」

そう思いながら、ため息をし店を後にする。

そんな出来事があった数日後に知人から連絡がきた。

「今夜、予定空いてるかい?」

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