赤と緑のダブルガール🟥🟢 〜双子のように顔がそっくりな美少女と織りなす青春ラブコメディ〜

赤岡伊織

第1話 顔がそっくりな女の子

 俺の名前は四谷鏻よつやれいと言って、ごくごく普通の男子高校生である。



 俺には好きな人がいた……名前は濱美也心愛《ふめみやここあ》言って、美しい赤髪のロングヘヤーで、顔がすごく整っていて、学校でクラス問わずモテまくっていた。


「昨日のテレビ見た? あのドラマ超面白かったよね!?」


「うんうん!! わかる! マジで続き気になりすぎっしょ!!」


 濱美也さんは放課後……いつもの友達とわいわい話をしているようだった。

 俺はそんな彼女を横目に家に帰るために教室を出る。


 彼女と俺はたまにスマホゲームの話で盛り上がることがある……

 俺は彼女の楽しそうに笑う姿に思わず惚れてしまった……


「あ、そうだ……今日そういえばあのゲームの発売日だったよな……家に帰る前によってくか……」


 俺は今日発売のゲームがあることを思い出して、家に帰る前に通り道にあるゲームショップにゲームを買いに行くことを決める。



 俺は歩いた程なくすると、ゲームショップに到着した。

 店内に入ると、店内の入り口付近にそのゲームの特設コーナが設置されていて、俺は真っ先にそこに向かった。


 そこに着くと、俺が今日買おうと思っているドラドラファンタジア2 というゲームソフトが山積みにたくさん置いてあった。


「よっしゃ! ついに待ち侘びたこのゲームが買えるぞ!!」


 待ちに待ったゲームを買って遊ぶことができる嬉しさから、そう叫んだ時……シンクロしたように俺と全く同じ言葉を叫んだ人が横にいた。


「……あの……今……シンクロしましたよね?」


「……はい……しましたね」


 俺は隣でシンクロした人にいきなり話しかけられてびっくりしながら会話に答える。


 よくよくその人の顔を見ると、その人は俺の好きな人である濱美也さんそっくりな顔をしていた。

 

「え? 濱美也さん? もしかして濱美也さんもこのゲームを買いに?」


「えーと、濱美也って誰かな? わたしそんな名前じゃないのだけど……」


 俺は彼女にそう言われて首を横に振る。

 え? 彼女は濱美也さんじゃないの?

 だって容姿が濱美也さんと瓜二つだし……ていうかもう本人だし……

 

 あれ? でもよくよく見てみると、濱美也さんってこんなに胸でかかったか?


「……あんた! どこ見てんのよ!? この変態やろう!!」


 彼女の胸を見る視線を彼女は感じたったらしく、彼女は胸を腕で隠して俺の事を変態呼ばわりしてくる……


「いやその……あなたが俺のクラスメイトにそっくりだったから……つい……」


「はあ!? あんたそのクラスメイトかどうか確かめるために胸を見たわね!? 確かめ方が最低よ!!」


「す、すいましぇん……」


 俺は彼女にお辞儀をして謝った。

 よくよくみると彼女は、赤い髪の色をしておらず、緑色の髪の色をしていたため、髪の色で見分けがついたのだが、どうしてもその胸に目が入ってしまった……



「はあ! もういいわよ!! それでこのゲームあんたは買うの?」


「まあ、ずっと楽しみにしてたから……」


「ふーん、それじゃあ今からそのゲームでわたしと対戦しなさい!!」  


「はあ!? このゲーム確かに対戦機能があるけど! まだ買ったばかりで対戦可能なんかされてないし!!」


「むーん! そうね……だったら! ドラドラファンタジア1の方で対戦はどうかしら?」


「はあ!? 対戦ってあのゲームこの2と違ってオンライン対戦機能ないんだぞ!!」


「それじゃあ今からあんたわたしの家に来なさい」


「はあ? 嫌だよ……俺今すぐにでも自分の家に帰ってこのゲームやりたいもん!!」


「さっきわたしの胸……ジロジロ見てきたくせに」


「わかりました……行けばいいんでしょ? 行きますよ!!」


「よかった! それじゃ行きましょう!」


 俺は彼女がただをこねるので、仕方がなく彼女について行くことを決めた。


 ーーーーーー

 本作品をカクヨムコンテスト10短編部門にに出しております!!

 もしよろしければ応援いただければ嬉しいです

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

赤と緑のダブルガール🟥🟢 〜双子のように顔がそっくりな美少女と織りなす青春ラブコメディ〜 赤岡伊織 @akapen3

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画