第16話

「え‥‥‥‥?」


俺の思案に里穂は目を丸くさせた。

無理もない。

だって3Pなんてした事ないでしょ?



「お前‥!3Pって‥‥!」


「はいはい中田は黙ってな」


シュルッ

俺は延長コードを引き寄せると、それを中田の身体に巻き付けた。



「!?なにすんだ‥‥よっ」



身動き出来ない様に後ろ手できつく縛りつけてー…



「ク、ソッ‥‥‥!」



突き飛ばすと中田は無様な格好で床に倒れた。

  ‥何だよこの男力ねえじゃん。



「ちょっとやめてよ楓!」



「うるせー」



やめて、と言いながらも布団で身体を隠して出て来ないじゃないか。



俺はポケットから取り出した煙草に火をつけた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る