第4話

理穂との出会いは2年前。大学1年の頃だ。



 有名大学に入学した俺だが、先輩のしつこい誘いを断り切れずにホストになり大学を辞めた。



 俺は元々顔立ちもハッキリしていて話上手な方だった。おまけに酒も強い。相当女遊びもしてきたと思う。


 だからなのか、この店で難なく指名・売り上げ共にナンバー1になった。



 売れるまでの間に俺を指名に来ていた客が里穂だ。



 里穂は派手な外見と違い、控え目な性格で周りに流されていきそうなタイプに思えた。



 勿論、その通りだった。

イエスもノーも人の顔色をうかがってまともに言えない女。




 俺は里穂を一目見た時から思っていた。こいつはイケる。金は勿論、身体も。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る