第10話 絶対神と女帝、熟年離婚をする。―②

 前回の続きです。

 絶対神が女帝に離婚届け突き付けた頃の話。


 ブブブブブブ。

 マナーモードにしてたケータイが鳴った。着信のディスプレイ見たら毒母こと女帝。うげっと思ったが、奴は自分が出るまで電話をかけ続け、出なかった理由を根掘り葉掘り聞き、グチグチ嫌味を言う。嫌なことはさっさと済ませるべく、出る。


自分「ハイもしも」

女帝「あんたどういうつもりなの?!私を裏切って?!あんなに可愛がってあげたのに、後足で砂かけて出て行くのね!!」

 マジでこう言われた。自分はまだ離婚のいきさつを知らんので、

自分「…なんスか?」

女帝「とぼけないで!あんた、あいつ(←絶対神)に私の悪口を吹き込んで、離婚に仕向けたくせに!」

自分「………」

 なんかキレた。


自分「そーゆーこと言ってくる人とは何話しても無駄だから。切るよ」

女帝「…え…」


 ガチャン!…ツー、ツー、ツー…。


 うっぜーと毒づく。と。

 ブブブブブブブブ。

「また女帝かよ!マジうぜぇなオイ!」


自分「ハイもしも」

女帝「さっきはごめんなさいね」

 口調キッモ!駄目な大部屋女優か!

自分「あーハイハイ」

女帝「夫婦の縁は切れても、親子の縁は切れないわよねえ」

自分「ハイハイ」←棒読み。

女帝「よよよよよ……よよよよ………」

自分「じゃそういうことで。明日早いんで」 

 ガチャン!

 

 零落した女帝って本当、ウザいとしか言いようがない。

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