第9話 絶対神と女帝、熟年離婚をする。―①
毒親が離婚したのは、自分の学生時代。女帝こと毒母の暴言で病んだ自分、自サツ未遂て程じゃないけど、真夜中に私物を形見分けだって分けてたんだよね。これはKちゃんの、これはMちゃんに、これはN先輩に、Y先輩に……みたいに。
つらかった。
んで当時既に女帝と別居してた絶対神こと毒父に連絡した。自分の話を聞いた絶対神、
「俺だけかと思ってたけど、お前もあいつにされてたのか」
その一ヶ月後、離婚。その時絶対神が言うには、
「俺だけなら我慢した。だがお前もあいつに虐待されてたんだからな。お前のために離婚したんだぞ」
「お父さんはお前のために離婚したんだ」
この発言を結婚してから夫に言うと、
「それはおかしい。離婚は夫婦の問題だよ。妻さんは関係ないよ」
だよな!
ちなみに離婚から数年後。
「俺はお前に離婚という貴重な体験をさせてやったんだ!」
絶対神はこう喚き散らした。
先の発言といい、もう呆れ果て、絶縁するきっかけになった。
しかし我ながら怖かったのは、
「お前のために離婚したんだぞ」
ってリアタイで言われた時、
「絶対神はなんて素晴らしい御方なんだ」
「私のせいで絶対神に迷惑をおかけして申し訳ない」
と心底思ったこと。
毒親の与えてくる罪悪感、洗脳ってヤバい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます