第12話詩ちゃんとオフコラボ1
「みなさんこんばんは。今日も綺麗な星空ですね、星月綾華です。今日の配信はなんとコラボ配信ですよ!!今日コラボするのは『詩ちゃん』です!!!」
「リスナーのみんなこんばんは、詩ちゃんこと涼風詩です。今日事務所に行ったらリアルあやちゃんがいたからその場でコラボを申し込んだよ」
コメント
・コラボきたーー!!
・あやちゃん呼びいいな
・オフコラボ!?
・普通のコラボ前にオフコラボなのか……
・Re:Live!だからね、仕方ないね
私と詩ちゃんは事務所の配信部屋で配信をスタートした。初めてのコラボだからという理由で始まる前にあった不安も綺麗さっぱり消えて、私のテンションはだいぶ高くなっていた。急に決まったコラボだからやることないんじゃないか?と思ったけど、詩ちゃんがいい案を出してくれたでそれをやることになった。その案とは、お互いが質問の書いた紙を箱に入れてそれを引き、お互い答えたら次のを引くという案だった。
「僕たち二期生はまだデビューして日が浅いから知らないことがたくさんあると思うんだ。一応初配信の時に各々質問に答えたけど、時間が少なかったからね。それに、僕たちもお互いを知って仲良くなれるいい機会だしね」
「私たちの質問だけじゃなく、コメント欄の質問も拾っていくので気になることがあったらどんどん聞いてくださいね!詩ちゃんも気になる質問があったら好きに拾ってもらって大丈夫だからね?」
「了解〜」
コメント
・こういうのでいいんだよこういうので
・一期生みたいな頭のおかしさがないからRe:Live!なのか疑ってしまう
・頭はおかしくない方がええんやで
・急に虫食うとか言って配信で嘔吐したり同期のセンシティブイラスト描き始めてバンされかけたり色々だからなぁ
・詩ちゃんも言ってたけどまだデビューして一週間くらいだしこれから化けるかもしれない
・やめてくれ
「よし、説明も終わったことだし早速引いていきます!!どれにしようかな♪どれにしようかな♪これだ!!」
「えーっと、あ、僕が書いた『オフで会ってみた感想』だね。そうだね……。会ってみた感想は子犬みたい、かな?」
「な、なんで!?」
「動作とか反応が可愛いからだね。隣にちょこんと座ってる姿とかそっくりだよ。あと僕とあやちゃんの身長差があるからかもね」
「な、なるほどね……。まぁプラスの感想なのでヨシです!!私の会ってみた感想はイケメン美女です!とにかくイケメンです!あといい匂いする!」
「草だね」
コメント
・綾華ちゃんテンション高くてなんか微笑ましい
・子犬はなんとなく解釈一致
・この2人は詩ちゃんが姉であやちゃんが妹感ある
・わかる
・あまりにもRe:Live!とは思えない平和さ
おー、やっぱりコラボになると人数が増えるからその分コメントも多いなぁ。コメントがいつもよりだいぶ早く流れてる。そう思いながらコメント欄を見ていると、詩ちゃんが次の紙を引いていた。
「んーこれにしようかな。『最近ハマってること』だね。最近イラストを描くのをまた頑張り始めたからそれがハマってることかな」
「あ、配信でも描いてましたよね。すっごい上手くてびっくりしましたよ!!」
「配信見ててくれたんだ、ありがとう。絵について褒められるとモチベーション上がるし嬉しいね。あやちゃんは最近何にハマってるの?」
「私はハマってるって言っていいのかわかんないけど配信ですね。ホラゲーの時も1人でやるより全然楽しんでやれてたし!」
「お、じゃあ今度2人でできるホラーゲームを配信しよっか」
「それは違うよ!!」
コメント
・詩ちゃんのイラスト描く配信すごかった
・普通にママになれるレベルだった
・それな、俺のママになって欲しい
・↑お前のそれは絶対意味違うだろ
・楽しんでた(タケシを燃やそうとしたり美香を燃やそうとしたり)
・突然の苗○君に困惑を隠せない
・そういえば詩ちゃんのママは初配信の時言ってたけどあやちゃんのママって誰?
・確かに
あ、今いい感じの質問が書いてあるコメントがあったぞ。
「確かに私のママの話してなかったですね。私は言っても大丈夫なんですけど、ママが少しの間秘密にしてたいって言ってて……。………あっ」
「どうしたの?」
「今チャットで『配信見てるよ。せっかくだし今言っちゃおうか』ってママから来ました」
「僕もイラストを描く身としてはいろんなイラストレーターさんを知ってるから誰かわくわくするよ」
「多分、いや絶対知ってますよ。私のママは……」
そう言い続けようとした瞬間、配信していた部屋のドアが勢いよく開かれて、中に1人の人が入ってきた。
「私が!!星月綾華のママの!!
あまりにも突然ドアが開かれたせいで青鬼の時と同じくらいの絶叫でたよ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます