——俊也side




なんだとぉぉぉっ?!

なんだその異例の対応!!!


「お前そういう操作禁止だよな???涼が人気のスタッフで予約入れられないって嘆く会員いっぱいいんだろ???」


俺が言うと、

祐司は笑って・・・・。


「状況が変わった、・・・・結城様には涼を入れる。」


・・・・・・・/////////


「・・・・わかった、・・・・・わかったよっ!!!でも・・・・・涼がダメなときは俺を当てろ!」


「それも難しいな、結城様はハイクラスのSSスタッフの込々600万円会員様だ。お前は以前ハイクラスSSスタッフだったが、1度退職している為試験に合格するまでは普通クラスのスタッフ。悔しかったら早く試験を受けハイクラスに入る事だな・・・・」

なにぃぃぃーーーーーーっ?!

ずらずらと歯切れよく説明しやがって!


アイツ・・・600万のクラスの会員に入ったのかよッ!!!!!!


グッと拳を握って、


「直ぐ受ける・・・・今日から復帰だ・・・頼む・・・・。」


初めて祐司に頭を下げた。


「わかった、・・・・今書類を作成する。」





——淳side




あの・・・・涼に逢いに来た女が入会した翌日。

かなー―り焦って会社に来たのは俊也。


祐司が俊也を連れてオフィスに入ってきた。


「あっ!!!俊也さんーーーーっ!どうしたんっすかーーー???」


若手の健二が立ち上って言った。


俊也は少し笑って・・・・。


「相変わらずうるせーーーなーーーー、お前はーーー・・・」


丁度俺の後ろを通りすがる時、


「復帰?」


そう言うと俊也はまた笑って、


「そっ、・・・・またよろしく!!」


超ウケる。


一人の女が入会。

その女は・・・・祐司が引き寄せた・・・・俊也が・・・・・ずっと見ていた女。


そう・・・。


ずっと見ていた女だ。




——俊也side




喫煙所の奥にあるソファーに腰かけ、祐司は以前の俺の実績を見た。


「最後の年俸は・・・・3億か。出勤は週5で出来るのか?」


「店は店長に任せてくるから、前と同じ条件で働ける・・・・。」


そう言うと電卓をパチパチと叩き、


「では、・・・今回の年俸は1億5千から、会社のマンションの部屋は直ぐに用意する・・・いつから出勤可能だ?」


・・・・・・。


「明日引継ぎしてくるから明後日から・・・・・。」


「わかった、・・・・まぁお前のファンも多かったから復帰すると連絡を入れておく・・・明後日から早々にお得意様のお相手3人ほど入ると頭に入れとけ・・・・」


結城は・・・・。


「結城はいつ来る?」


俺が言うと・・・・。


祐司は笑って・・・・。


「さっき連絡が来た、明後日いらっしゃるそうだ!」


マジッ????


明後日か・・・。


「何時から?」


俺が言うと・・・祐司は笑って・・・・。


「13時から17時、・・・涼を入れてある。」



・・・・・・・。


「わかった・・・・。」



「俊也、・・・思い出せ・・・・」


祐司の声が遠くに聞こえる気がした。


「お前を結城様の傍に居させた理由を・・・・・。」


・・・・・・。


「わかってる・・・・。でもな・・・・」


わかってるさ!!!・・・・・。


でもな、


「俺だって男なんだ・・・・・。」


俺がそう言うと祐司は笑って・・・・・。


「まぁ、・・・最後に選ぶのはお姫様だ・・・・。」





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