埋めてほしい




私たちは元居た部屋に戻り、涼君は堂本さんにカードキーを渡した。


すると、

「涼、会議の前に和也と淳とミーティングを・・・・。」


堂本さんがそう言って・・・・。


涼君は一回頷くと、私の方を見て・・・・。



「じゃあね・・・」


・・・・・・///////


笑顔でそう言って奥の部屋に行ってしまった。



・・・・・・・・。



「結城様???」


あ・・・・。


「あ、・・・ごめんなさいっ!!///////あ・・・・えっとぉ・・・・」


どうしよう・・・。


ちょっと、頭が混乱している。


「結城様???」


堂本さんはカウンター越しに私の顔を覗き込み、心配そうな顔をした。


ここは、

一般人は・・・入れないって・・・さっき言われたけど、

私はやはり一般人・・・になるのかな。


確かに超セレブ、でもないし・・・今業界にいるわけでもない。


でも、ここに入れば・・・涼君にまた会える。



「あのぉっ・・・/////さっき・・・堂本さんは・・・一般の人はここに入れないと言いましたよね????」


「はい・・。一般の方にはご遠慮いただいております・・・・。」


「じゃぁ・・・私は・・・・入れませんよね・・・・。」


ゴクっと唾を飲み込み・・・言った。




——堂本side




結城様は・・・・真っ赤な顔でカウンターに手を付き・・・俺の顔をじっと見つめてきた。

「結城様は一般ではありません。知名度もある元ではありますが、モデルさんですし、ご主人様は名が知れた写真家。」


「・・・・あの・・・・。じゃぁ・・・入る事は可能で???」


全て予定通りだった。


俺はカウンター下に置いてあった入会申込書を直ぐに差し出し、


「入会されますか??」


もう一歩。

後一歩。


「涼君に逢いたい・・・そういう理由でも・・・・構いませんか???」


それも予定通り。


「構いません」


俺が笑って言うと・・・・結城様は・・・・・


迷うことなく・・・・。


その場で入会申込書を書き出した。




——結城side


もう、迷いはない。

もしやり直せないのなら・・・・・。


少し夢を見てもいいじゃない。


入会金300万円。

その他もろもろを含め幾らかは知らない。


でも・・・自分の貯金は確か、1000万はあったはず。

モデル時代に、

貯め込んだ、大事な貯金だった。


申込書に自分の名前と、住所、連絡先等記入が終わると・・・・・。


堂本さんは笑って、


「涼から何か話は聞きましたか??」


首を横にブンブン振った。


「そうですか・・・・・・・では大事なお話をしましょう・・・・。」


なんか・・・この人って超格好いいけど・・・・・。


中身が読めない!


堂本さんはニッコリ笑って・・・・・


「結城様は、・・・・涼に逢いたいのですね???」



ひっ・・・・///////


「涼に逢うために入会金300万、・・・お支払いを???」


へっ?!///////


直球・・・だな。


うん、でもいい!!!


「そうです!!・・・・//////涼君に逢いたいから・・・・・」

私がそう言うと、堂本さんは笑って・・・・。


「一つだけ、・・・忠告いたします・・・もし入会されても、毎回涼が空いているとは限りません・・・・」


・・・・・・・。


「うちは、指名料金がクラス別にかかるとお話をさせていただきましたが・・・・涼は一番上のクラスになりますので毎回指名料は10万円、・・・・・週1回コースが普通のSクラス、週2回以上はSSクラス会員様で月にプラス30万円掛かりますが、それでも入会いたしますか??」


「・・・えっと・・・他にかかるお金って・・・・。」


なんか不安になってきたぞ。


「全てお話しした方がよろしいですか??」


怖い笑顔ーーーーーッ・・・・


「ね・・・念のため・・・・」


「基本、スタッフと一緒に過ごせる時間は部屋に入った時間からカウントで2時間、もしそれ以上過ごしたいようでしたら3時間コース、4時間コースが有料ですがございます。そちらは、3時間が+5万円、4時間は更に+5万円。」


基本・・・2時間で、・・・1時間プラスする毎に5万円って事か。


「その他、キスやハグ、添い寝、愛撫迄は基本料金。本番セックスあり・更にスタッフの射精ありとまた金額が変わってまいります。」


ひぃっ・・・////////


なんかスッゴイずらずらと説明された。

普通にさらっと話されたけど・・・結構凄いこと言ってるぞ?堂本氏!









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