——結城side




なんか言い訳みたいにどんどん言葉が出た。

全部自分が悪いんだよね。


涼君が握ってくれた手・・・凄く大きくて優しい・・・・。


顔を上げると・・・涼君は少し寂しそうな顔で・・・笑った。


そして・・・ギュッと抱きしめてくれた・・・///////



「涼君・・・//////」


涼君のスーツのジャケットをギュッと掴むと・・・涼君は私の頭を撫でてくれた。


「結城ちゃん・・・結城ちゃんの心には・・・隙間はある???」



・・・・・///////


「隙間だらけだよ・・・///////」


私がそう言うと・・・涼君は私の顔をじっと見つめ・・・・・。


「隙間だらけの結城ちゃんの心・・・・・。」


・・・・・・////////


「俺が埋めてやる・・・・・。」


きっと私の心は隙間だらけで・・・・隙間風がスースーの・・・・。

ガラガラの心。


「・・・埋めるの・・・きっと大変だよ?・・・・」


私が言うと・・・涼君は私の前髪を触って・・・・・。


「隙間に入り込んでやるよ・・・・」


・・・・・・////////


ドキドキする・・・・///////


胸が痛い・・・。


涼君は顔を傾け・・・軽くキスをして・・・またペロッと唇を舐めた・・・。


思わず私も涼君のワイシャツを掴み・・・思い切って、涼君の胸にくっ付いた・・・・。


すると、また唇をすくう様にして・・・


優しくキス・・・。


ザラッとした舌が・・・唇を割って入って来て・・・・・//////


「ん・・・ッ・・・///////」


クチュ・・・


チュッ・・・・・


舌が私の口の中でネットリ動いた・・・・//////


ウットリしてしまうほど・・・・キスが上手い・・・・//////



思わず薄っすら目を開けると・・・・スッゴイ・・・・・・綺麗な顔ッ/////////

凄く色っぽい・・・///////


ジーーーーーーーーーッ・・・・ッと見入ってしまうと・・・・。


私の視線に気付いたのか、涼君はキスをやめ目を開けた・・・///////



「見てたの???」


はっ・・・////////


「うっ・・/////あ・・・・格好良いな・・・って・・・///////」


私がそう言うと涼君は笑って・・・。


「目閉じて・・・・」


・・・・・・////////


「う・・・///////」


返事をちゃんとする前にまた唇を塞がれ・・・・・。


「んっ・・ふぁっ・・・/////////」



少し呼吸が荒いキス・・・//////

涼君は私を抱え自分の膝の上に抱っこすると・・・さっきより激しく・・・・


ネットリと・・・・


凄く気持ちがいい・・・・///////

こんなキス・・・あるんだね・・・・。


唇が腫れるんじゃないかって思うくらい・・・ずっとキスをしてた・・・・///////


1時間以上・・・・。


15時を回った時・・・涼君の携帯が鳴って・・・・・。


涼君は私を抱えたまま私を抱きしめて、


「もしもーーし・・・・。」


と、電話に出た。


「あーー・・・そっか!!・・・あぁ、わかった・・・。」


もう戻るのかな・・・。


涼君は電話を切ると・・・・。


「ごめん、・・・俺16時から会議だった・・・・。」


そっか・・・、忘れていたけど・・・ここ・・・会社だった・・・。


「ん・・・。私こそごめんなさいッ・・・//////」


膝から降りようとすると涼君はまた・・ペロッと唇を舐め・・・・。


「来てくれて・・・嬉しかった・・・・」


また切ない顔で笑うの・・・・。


もう・・・終わりだよね・・・・・。




綺麗なホテルのような部屋を出ると涼君は私の手を握ってくれた。


もう・・・逢えないんだよね・・・・//////


私が顔を上げると涼君はまた笑って・・・・。


「・・・また・・・逢えることを・・・・祈ってて???」


・・・・・///////


祈る・・・・。


事しかできないって事か・・・・。


でも・・・、


私がここの会員になれば・・・涼君に逢えるの??・・・・。


涼君の手をギュッと握り・・・・エレベーターを待っている間・・・私の頭の中は・・・・。


独身時代の、・・・自分の貯金。


全く手を付けないで、貯めていたあのお金は・・・・・。


確か・・・・。





——涼side




エレベーターに乗り・・・、俺は結城ちゃんを見れなかった。


もう逢えない・・・かもしれない。


10階に着く直前・・・俺は結城ちゃんの顔の高さまで屈み・・・・


最後にとキスをした・・・・。



すると、


「涼君・・・・///////」


・・・・・・////////


結城ちゃんは俺のジャケットをギュッと掴み、俺をじっと見つめた。




「ごめん・・・・///////」


俺は・・・卑怯だな。


また逢いたい。


でもそれは・・・。


きっと叶わない・・・・。


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