気付かなかったけど、・・・ソファーの脇にある小さな扉があった。



「こんなとこに扉あったんだ・・・気付かなかった・・・・/////」


私が言うと涼君は笑ってその扉を開け、私の背中に手を添えた。



その奥には長い廊下があり、シンプルな薄いピンクの絨毯が引かれた道・・・・。真っ白な壁・・・・。

まるで、ホテルの廊下のようだ。



扉の向こうに足を踏み入れて涼君が扉を閉めると、


「あーーーあ、入っちゃった~ッ!」


涼君は笑って言った。


「えっ?!///////」


私が驚いた顔で涼君を見ると涼君はプッとまた吹き出して笑った。


「冗談~ッ行こッ!!!」


そう言って涼君は歩き出す・・・・/////


私は慌ててその後を追いかけた・・・。


涼君は一回振り返って、



・・・・・・///////


私の手を・・・握った・・・・・。



廊下を少し行くと突き当りに2つのエレベーターがあり、

それぞれにボタンがあって涼君は左側のボタンを押した。


・・・・・・。


「結城ちゃんさーー・・・堂本に何か言われた???」


?????


「あ・・・、えっと・・・ここが高級・・・クラブだって・・・聞いた・・・・。」


高級・・・クラブ・・・・。


「そっかー・・・、聞いちゃったか!!」


顔を上げると涼君は私の方をまた・・・子供みたいな笑顔で笑って見てきた。


「今度こそ俺のこと嫌いになっちゃった???」


・・・・・・///////


「な・・・ならないよ・・・//////まだそんな・・・知らないし・・・・・」


すると、エレベーターの扉が開き・・・涼君は私を引っ張って中に入り13階のボタンを押した。


扉が閉まると、


繋いでいた手を離し・・・・その手は私の肩を優しく抱いてきた・・・//////



・・・・・///////



ドッ・・・・ド緊張//////


「あの・・涼君ッ??//////」


顔を上げると涼君は笑った。

そして直ぐにエレベーターは13階に到着。



・・・・・・//////


エレベーターを降りるとそこは・・・まるで高級なホテルみたいな廊下。


「ここって・・・/////」


私が言うと涼君は笑って私の肩を抱きながらエレベーターを降りフワフワの絨毯の道を歩いた。

暫く何もないその廊下。


ここって・・・。


少し歩くと、一つの扉。


涼君は私の肩を離し、ポケットから出したカードキーを差し込みその扉のドアを開けた。


「こ・・・ここってホテルくっ付いてるの???」


私が言うと涼君はニカッと笑って・・・・。


「ホテルじゃないけどーー・・・、まぁホテルみたいなもんかなーーー」


へっ?!//////


そのまま私の背中を押し、一緒に中に入った。


涼君がカードキーを入り口脇に差し込むと、シティホテルみたいに電気が付き・・・そこは・・・・。


本当に少し高めなホテルみたいな作りだ。


大きなベットに・・・テーブル・・・。


ソファーがあって、テレビがあった。



凄いッ・・・・・//////


思わず走って部屋を見渡した。


しかもかなり広い。


窓を見ると・・・外は銀座の街が良く見えて・・・・本当に普通のホテルだ。


「はぁあーーー~ッ・・・まさか結城ちゃんが来てくれるとは思わなかった・・・・」


涼君はそう言ってソファーに腰掛けた。


・・・・・///////


私はゆっくり涼君の前まで行きその隣に腰掛けた。


「なんで・・・来ちゃったのかは分かんないんだけど・・・・/////なんか、あのままで終わりってなんか気になって・・・・/////」


涼君はソファーに腰掛け私の方を見て笑った。


・・・・・・//////


「結城ちゃんさ・・・・、俺と逢ってどうしようと思ったの???」


・・・・・//////


どうしようと・・・・。


思ったかは・・・


「それは・・・分からないんだけど・・・。涼君にまた逢いたいって思ったの・・・迷惑だった???」


涼君は笑って自分の膝に腕を乗せ少し前屈みになると、


「俺は・・・、また逢いたいなーって思ったけどそれこそ迷惑かなーって思ったから・・・・・」


・・・・・・。


迷惑????





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