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その人は名刺を出し、
「私はこのフロアーのお客様窓口、受付担当させていただいております堂本祐司と申します・・・・。」
そう言って、ニッコリ笑った。
堂本・・・さん・・・。
「うちの話は噂で聞いた事は無いですか??」
その人は続いて言ってきた。
噂?
銀座に、格好良い人とキスができる場所?・・・とか・・・?
私は首を横に振って、
「・・・噂って・・・どういう噂ですか??・・・・」
少し怖い。
少し体をソファーの背もたれにくっ付け言うと、
堂本さんは・・・また・・・。
ニッコリと笑った。
そして、
「・・・女性が通う女性の為の高級クラブ・・・・」
えっ?!
??????/////////
ッッッ?!///////
こ・・・・高級クラブ?!
私が固まっていると、堂本さんは・・・。
「うちの会員料金は決して安くはありません。ですのでここに来られるお客様は、超セレブ・・・業界人、・・・政界人・・・・一般の女性は出入りする事ができません。しかし、三木様は以前業界にいらっしゃったのでご存知かと・・・・」
ぞっ・・・・・
存じ上げません////////!!!!!
「あの・・・・高級って・・・・一体どのくらい・・・・」
そこまで聞いたらなんか気になるッ・・・・//////一体幾らなんだろう。
すると、堂本さんは笑って・・・・
「入会金で300万、その他各オプションや指名料金をクラス別に用意しております・・・。」
さっ・・・300万ッ?!?
誰からでも分かるような反応をした私・・・・。
「あっ・・・え・・・っと・・・・でも・・・そんなにかかるという事は・・・それなりの・・・・//////」
高くても会員が存在するという事は・・・・高いなりの何かがあるという事・・・。
「うちのクラブのスタッフ、このビルに出入りする関係者は全てが男性、スタッフの能力には差はございますが満足をさせずに帰らすことはございません。」
すっごい自信・・・。
って・・・。
ことは???
俊也も・・・・。
思い返すと・・・確かに。
俊也は・・・凄く上手で・・・的を得てる感じがしたし、
H・・・・凄く上手いって・・・・・そう思った・・・。
私・・・何、真面目に話を聞いているんだろう。
「結城様???」
はっ・・・//////
「あーー・・・あの、・・・涼君と・・・話は・・・・出来ますか??//////」
私が言うと堂本さんは笑って・・・・。
「興味があったら、詳しい話は涼に聞いてください・・・では、涼を呼びますね・・・・」
・・・・・・。
堂本さんは優しく笑って席を立ち、元居たカウンターに入って行った。
そして、電話の受話器を取って・・・・。
「涼、結城様がお待ちです・・・・。」
・・・・・・・////////
堂本さんはゆっくり電話の受話器を置き、
「直ぐに参りますので少々お待ちください。」
・・・・・//////
涼君が・・・来る・・・・。
私の胸は・・・スッゴイ勢いで鳴りだして・・・・。
心臓が痛い・・・。
すると・・・奥の扉が開き、
そこから・・・。
「・・・お待たせ・・・」
・・・・・///////
この前と同じ・・・涼君が・・・・紺の爽やかなスーツを着て現れた。
直ぐに堂本さんが涼君に何かを渡し、涼君はそれをスーツのポケットに入れた。
「じゃ、行こうか」
???????
「え??・・・・何処に???//////」
座ったままキョトンとして答えると・・・・。
「ここで、コイツに見られたまま話したくなくない????」
ニカッと笑う・・・涼君は・・・・。
この前と同じ。
スッゴイ格好いいのに・・・・。
ちょっと子供みたい・・・・////////
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