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——結城side
涼君の携帯に電話をしたら、
涼君が・・・この前の会社の場所を教えてくれた。
その後、電話が来て・・・。
1時間後の13時なら時間が取れると言われた私は慌てて準備をした・・・。
逢ってどうするの???
よくわからない。
でも・・・。
もう一度、逢うだけでも・・・・。
一度でいいから・・・また顔が見たかったの。
涼君に逢いたい。
簡単に髪をまとめ・・・・化粧を少し直して、ワンピースに着替えた。
家を出たのは電話を切って20分後・・・・。
涼君に逢えると思うと・・・気持ちが高ぶって思わず家から走ってしまった。
あの日、ちょっとだけしか一緒に居なかったけど・・・、でもなんか・・・忘れられない涼君・・・。
頭から離れない・・・。
このモヤモヤをそのまま何もなかったことにはしたくなかった。
涼君に逢って・・・・。
決めたかった。
銀座の駅から教えてもらったビルまでは徒歩5分・・・・。
そのビルの前に立つと・・・
なんか・・・思い出した気がした。
あの日は、行きも帰りも車だったからよく分からなかった。
確かに・・・ビルの前の、このロータリー・・・。
奥の、地下駐車場の入口。
思い出した。
そして、大きなビルの入り口には看板もなく・・・警備員さんが立つ。
私が入って行くと、
「お約束は?」
と、警備員さんが声をかけてきた。
「あ・・・えーーっと・・・この方と13時に会う約束を・・・」
涼君の名刺を見せて言った。
そう言うと、身分証の提示を求められ、警備員さんはインカムを使って・・・・。
「はい、三木結城様が涼さんに・・・はい。承知しました。10階にご案内いたします。」
私の方をチラッと見て言った。
なんかーー・・・ちょっと怖いんですけどッ!!!!
警備員さんはやっと少し笑って私の方を見た。
「そこから入って頂いて向かって右側にあるエレベーターで10階までお願いします。」
はぁ・・・・。
ちょっと安心・・・・。
凄い厳重。
言われた通りビルの中に入ると、そこはこの前見た光景。
エレベーターが・・・2つ。
上を示すボタンを押すと、言われた通り右のエレベーターの扉が開いた。
私は中に入り・・・10を押し・・・・閉まるを押した。
なんか・・・今になって凄い緊張してきた。
エレベーター内にある、大きな鏡を見て髪を直したり・・・化粧が変じゃないか確認した。
でも、直ぐに、
ポーーーン!!!!!っと音がして
慌てて振り返ると、直ぐに扉が開いた。
この前は、ここに・・・あの怖い感じの・・・淳君という人が居たっけ。
恐る恐るエレベーターから―降りると・・・・。
はっ!!!!
右側にあるカウンターに・・・・一人の男性が立っていた。
・・・・・・・///////
なんか、・・・頭がくらくらしてくる。
何故???
また・・・・
スッゴイ・・・・。
イケメンのお兄さんが立っている。
「三木・・・・結城様ですね??」
そのイケメンはニッコリ笑ってそう言った。
「あの・・・・涼君に・・・・・。」
私が言うとその人は直ぐにカウンターから出て来て・・・・。
「その前に私と少しお話しをして頂いても宜しいですか???」
そう言いながら後ろにあるソファーを指さし言った。
「あ・・・はい・・・・//////」
私は振り返りソファーに腰掛けると・・・その人は、この前涼君が座った場所・・・私の目の前に腰掛け、
「この前いらっしゃって下さった時、本来でしたら私がお会いするはずでした・・・申し訳ありませんでした・・・・。」
あ・・・・、この人だったんだッ・・・・
ん???
でも何でこの人???
「あの・・・、俊也がここに連れて来て・・・・私は全くよく分からないんですけど・・・・。」
「・・では、この場所の説明をさせていただきましょう」
説明???
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