涼君は、その後それ以上の事をすることもなく・・・・白金台まで送ってくれた。


「家まで行かなくていいの???」


駅前で車を止め言った。


「うん・・・。そういうの・・・見てる人結構いるからさ・・・・」


私がそう言ってシートベルトを外すと・・・・。


「そう・・・だよな。うん、わかった!!気を付けてな・・・・」


・・・・・・///////


涼君は・・・特に私に連絡先を聞いてくることもない。


「涼君・・・あの・・・・」


涼君は煙草を出し、また私の方を見た。


・・・・・・。


今日って・・・一体何だったんだろう。


もう逢う事はないのかな・・・。


「結城ちゃん?どうした?」


・・・・・///////


このまま・・・・。

帰って・・・。

何もなかった・・・日常には戻れない気がした。



「あの・・・涼君にまた逢うにはどうしたらいい??//////」


私はまた・・・一歩踏み込んでしまう。


少しの沈黙の後、


涼君は少し困った顔をして・・・でも笑った。


そして、


「俺にはもう逢わない方が良い・・・・・。」


笑っているけど・・・寂しそうな顔。


逢わない方が良い。


車を降りると涼君は窓を開け・・・・。


「また・・・逢えることを祈ることはしておく!」


そんな事・・・、きっと色んな子に言ってるんだろうな。


祈ることはするけど・・・・逢う約束はしない。


そっと・・・・。

遮断する。



私がゆっくりと頷くと、涼君は手を振っていってしまった。


ほんの何時間かで・・・私は俊也が言った通り・・・・・。


心境の変化を・・・起こしてしまいました。





俊也・・・・。

俊也ッ?!


明日俊也と約束してたんだッ!!!!


私はそんな事もぶっ飛ぶくらい・・・ドキドキしてしまいました。


車が見えなくなると自分の家の方にゆっくり歩いた。


俊也も多分・・・・世間からすればかなり格好良いはず。


でもずっと一緒に居て、・・・・近くにいすぎて・・・・・。


そういう意識をした事は無かったの。


久々、・・・・自分が女になった気がした。


涼君と居てドキドキしたの。





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