イケメン様は内ポケットから名刺を一枚だし・・・・。


「あ、・・名前言ってなかったよね??俺は上地涼かみちりょう!!俊也も前は一緒に働いてたんだ・・・・」


えっ・・・・。


俊也も・・・ここで働いてたのッ???


私は名刺をジーーっと見つめた。




・・・・・・。

んっ?!


そこには・・・


『ONLY・H株式会社、第一営業部、10フロアーチーフ』


『上地涼』


ONLY・H・・・って・・・。


OHッ?!


名刺をジッと見つめ・・・また涼君を見た。



「通称OH・・・知ってるッ?」


・・・・・。


「知ってるも何もッ!!!!//////」


OHって・・・・


日本企業の中でも日本の中心になるような超大企業・・・だけど・・・・。


色んな分野で活動する会社・・・しかしその入社方法も謎。


どうしたら入れるのか・・・会社の人間は・・・・一体何をしているのか・・・。



会社を取り締まる社長は・・・影の総理大臣とも呼ばれてるとか・・・・・。


実はすべての権限がある・・・・日本のドン・・・とか。


そんなやばい噂を・・・・。


結構聞いたことがある。




「ここのお客さんには、ここをOHがやってるって言ってないから内緒ね・・・・ってーーーアイツおっせーな・・・・。」


涼君は笑ってまたスマホを見て言った。


アイツ・・・。


私が逢う筈だった人は・・・貴方ではない・・・のかな・・・。


すると、涼君のスマホが鳴り・・・・。


涼君はスマホを見ると、


「あ、・・・ちょっと待ってね!」


涼君はそう言って私の前で電話に出た。


「もしもし?・・・うん、・・・そーー、もう来て待ってるけど??・・・うん、・・・ん??・・・・はっっ?!・・・・・・・」


涼君は電話で話しながら少し焦った声を出し・・・私を見た。


「あ・・・あーーーー・・・・あ・・・・・」


あ、しか言わなくなった。


私は呑気に紅茶を啜り部屋を見渡した。


ここー・・・綺麗だし・・・・。


心理カウンセリングとか・・・・そんなんなのかな???


すると、


「あーーー・・・はいはい、・・・わかった!!!」


涼君は電話を切って・・・・。


「あーー・・・のさ、・・・・えっとーーー・・・」


?????


「えーーーっとさ、・・・。今日、結城ちゃんと話をするつもりだった・・・っていうかーー・・今日・・結城ちゃんを呼んだ奴がーーー・・・あーーー・・・・」


ん????


「あれっ???私、名前言ったっけ???」


思わず言うと・・・涼君は・・・・。

一瞬固まったけど・・・・。


「・・・だってさ、・・・結構有名人じゃんッ?!」


・・・・・////////


「そっ・・/////そんな事ないよッ・・・もう仕事やってないし!!//////」


そっか・・・モデルやってた頃の私を知ってる人なら分かるか・・・。

涼君は笑ってまた私を見た。


「んーー・・取りあえずーーー、今日結城ちゃんを呼んだ奴がね、やっぱ会議で来れないんだって!!でも、・・・俺も・・・話す予定だったからーーー・・・俺と帰る???送るよ!」


ぇえっ・・・・///////

おっ・・・

送るとはッ?!//////


「送るって・・・えっと・・・//////」


私がしどろもどろで言うと、涼君はケタケタ笑った。


「車ッ!俺、車で来てるからッ!!!!」


どぇええええええーーーーーーーっ?!////////////


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