第3章 俊也
1
——俊也side
「ねぇーーーー、何処行くのーーーー???」
結城は約束通り18時まで店で待っててくれた。
美佳は何かを察したのか先に帰ると言って店を出て行った。
店を出て駐車場まで歩く中、結城はずっと俺の横で・・・・。
「ねーーーーっ!!!何処行くのさーーーーっ!!」
子供の様に何度も言ってくる。
「うるせーーーなぁーーー・・・、少し黙ってろよ!!」
コイツに出逢ったのは高校だった。
1年から3年まで・・・・俺はずっと、コイツの傍に居た。
何故???
それは・・・・。
まだ内緒だ。
駐車場に行き、結城を車に乗せると俺も運転席に乗り一回煙草を吸った。
「美佳も来ればよかったのに!!!」
結城はそう言ってバックの中からチョコを出し口に入れた。
「・・・・お前さーー・・・、ちょっと真面目な話していい???」
タバコの煙を吐きながら言うと結城はチラッと俺の方を見た。
「なに???」
・・・・・・・。
——結城side
俊也ーーー、・・・・なんか怖い顔だなーーーー。
いつもヘラヘラしてるくせに。
「なに???」
私がもう一回聞くと、俊也はまた煙を吐き窓を開けた。
「・・・・お前ーーーさ、・・・・旦那の事、マジでどう思ってるの?」
旦那・・・????
何言ってんの???
「・・・好きじゃないよ!!・・・・別れたいってマジで思ってるよ、でも・・・その理由が明確に何もないんだもん!!」
それは本当だった。
正直、家庭内別居だとも思ったことあるし・・・旦那さんが休みで家に居たってずっと自分の部屋に居て話もしない。
俊也はタバコを消し一回ため息をついた。
「じゃーーー・・・、・・・・もう一つ質問!!」
「なっ・・・何ッ???さっきから!!」
俊也は一回外を見て、少しすると・・・また私の方を見た。
「お前・・・・、俺のことは何とも思わない?」
えっ・・・・・。
・・・・・・////////
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます