2
「ばーーーーか!!今更口説くか!!!・・・で??結城、今夜も旦那遅いの?」
俊也はまた直ぐに私の方を見て言った。
私はスプーンを咥えたまま・・・・。
「今、出張でいないしーーー、いつ帰るか分かんない!!」
不貞腐れた子供みたいに答えた。
うちの旦那さんは一回出張や遠征に出ると、暫くは帰ってこない。
仕事も不規則だから、帰ってきても凄く遅い。
そうすると、俊也は私の頭を押すようにしてポンッ!!!ってして、そのまま立ち上がると・・・・・。
「俺、18時に仕事あがるから待ってろよ!!!良いとこ連れてってやるから!」
はっ?!
俊也が行ってしまった後、美佳はニヤッと笑って・・・・。
「あーーーーあ、・・・誘われちゃったーーー!」
灰を落としながらそう言った。
「違うでしょッ???同情してんのよッ!!!」
私は残りのパンナコッタを流し込む様にして口に入れ言った。
美佳は笑って自分のパンナコッタも私の前に置き、
「昔っから俊也はアンタが好きだったでしょ??気付いていたくせにーーー・・」
うっ・・・///////
「そんなっ・・・、だって別に何も言われてないしーーー・・/////」
何も言われていないのに、こっちから何かを言うのもおかしいと思うし・・・。
私がそう言うと美佳はタバコを押し消し・・・・・。
「言わなくたって分かってるでしょ???もういいじゃん!!俊也と不倫しちゃえば???」
ふっ・・・//////!?
不倫ッ?
思わずパンナコッタを吹き出しそうになりながら・・・・。
「なっ・・何言ってんのッ?!//////」
——俊也side
裏に入って携帯をポケットから出すと、
「俊也さん、・・今日もあの二人可愛いっすねーーーー、いつ紹介してくれるんですかーーー???」
店長の忠司が笑って言ってきた。
「ばーーーか!アイツらはダメーーー・・」
俺はそう言って事務所の方に行き、電話を掛けた・・・。
ある人物に。
3回呼び出し音が鳴ると、
『はい・・・・』
電話の相手は冷静に淡々と電話に出た。
「もしもし?・・・今平気??」
店の方を覗きながら美佳と・・・結城をがまだ居ることを確認・・・。
『何か変わったことあったのか?』
電話の主が言う。
・・・・・・。
「今日・・・連れていく」
そう言うと電話の向こう側で少し安心した声で・・・・・。
『ご苦労様・・・承知した・・・・。』
・・・・・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます