第24話
「笹本、もう大丈夫?帰ろっか‥」
「‥うん」
夢みたいな時間が終わったーー‥。
俺は先に教室を出た。
学校はもう見えない所まできたのに、まだ心臓がドキドキいっている。
ほんとは一緒に帰りたかった。
笹本が誰に何をされたのか聞きたかった。
だけど、聞いちゃいけない気がした。
今思えば、笹本を無視し続けた俺への罰だったのかな。
笹本を触った右手が震えていた。
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