第6話

君と一緒に居ると胸があたたかくなって、何だか不思議な気持ちになるんだ。人はこれを恋って言うのかな?




――俺は恋とはまた違う気がする。






「有難う、加藤君ごめんね」


行為が終わった後、やはり君はいつものお決まりの言葉を残していなくなった。



ごめんね―…なんてこっちは有難うって言いたいよ。君には安過ぎる金で俺と援交なんて―…。他にも君と身体を繋げてる人いるんでしょ?



ラブホテルを出た俺の背中をふぅっと風が優しくなでた。

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