第5話

暫く関係が続いた或る日の事だった。



赤沼が真剣な顔で俺に言ってきたんだ。



「佐原と付き合ってんの?」


「…何で?」



俺は驚いたけど冷静に聞いてみせた。



「佐原と激安ホテルから出て来たの、俺見たんだよ!?」


「…まじで。付き合ってはないよ。ただのセックスフレンド…」


「セックスフレンド?お前なんかと?!一体幾ら払ってんの?佐原はパンコだったんだぁ」



ギャ-ギャ-煩い赤沼に、俺は黙ったまま指を5本ひろげた。


「5万とか高っ!お前金もちだったんだ!」


「…違うよ5000円だよ。ホテル代込みでそのお釣」


「はあ?!嘘こいてんなよてめー」



赤沼は馬鹿にしたような顔で俺の頭を叩いた。



「本当…安いよな」




俺は苦笑いを返す。信じて貰えないのも無理はないだろう。だけど嘘はついていない。これは真実の話。





それからも君と会う約束をした。いつも息を切らして走って来る君。


 ホテルに入る前は必ず手を繋いでくる。そして部屋に入ると、付き合ってるみたいにキスをして付き合ってるみたいなセックス。



「菜月の感じる所はここ?」


君の中に俺の指を埋め込むと可愛い声で鳴いてくれる。




「あんっ…あっ…ひッ」



 君の中からは沢山の愛液が溢れていて、下半身はもう俺を受け入れるスタンスだ。


 指をスライドさせたらクチュクチュと響く卑猥な水音。




「加…藤くん。もう…欲しい…よ、んんっんくっ」


「…じゃ挿れるよ」



ーーーーーグッ


「ああああんっああいきなり…激し………ッぁ」



 俺は、君の脚を開かせると容赦なくと奥へと突き上げた。


膣内からまたジワリと愛液が溢れてゆくのが分かったから、思わず失笑する。



「菜月ってね、激しいのッ…好きなんだね?」


「はっんっあああぁぁ…んッ気持ちっぃーー…」

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