第2話 えっ?この身体?

 20分で熱が引いた。

「高熱の後遺症?」

 高熱にあえいだ為か喉がカラカラだが不思議に身体は軽い、布団から飛び上がる様に立ち上がれた。


「20代に戻った様に身軽に動ける?」

 軽くジャンプすると、胸に違和感を感じ手を胸に当てた。

 手はムニっとした膨らみ?を掴んだ。

 私はデブじゃ無い!年齢的には細い方だ・・・ではこの膨らみは何だ?


 洗面所に行き蛇口から直飲みし、鏡で顔を見た?

「誰だ?」

 後ろ左右をキョロキョロ見回し、私以外だれも居ないのを確認、頬っぺたを摘まんでみた。


 鏡の女の左頬を、鏡の女の左手が摘まんでる。

 女が着ている寝間着は、灰色のジャージ私の寝間着だ。


 鏡を見ながらジャージの上着を捲り上げた、昔のヌードグラビアの様に服の裾を噛んで、バカな事やってると思わず笑ってしまった。

 鏡の女がジャージの上着の裾を噛んで、乳丸出しで笑ってる。


 両手で胸をんだり、乳首を摘まんでみた。

「アヘッ気持ち良い?」

 当然下も確認。

 私は寝る時はパンツ無し、直にジャージのズボンを履いてる。


 ジャージの中に手を突っ込む、有るべき物が無い!

 私は20歳と25歳の2度、当時付き合った彼女と経験してる。

 女の有るべき物も知っている、指で確認「完璧な女の身体だ!」



「やはり全身を確認する必要がある」

 誰に言い訳して居るのか、猶多ゆうたは居間の姿見の前に立ち、全裸になっている。


「うんうん、全身すべすべ」

 女性はたゆまぬ努力で脱毛処理している事は、長い人生経験で知ってはいるが、猶多の譲れぬ好み『女性は頭髪眉毛睫毛以外は無毛で有るべき!』

 鏡に写る美女の下半身、当然下の毛も無い。


 全身くま無く撫で回し、触った感触に触られた感触両方を堪能し時間は過ぎて行く。


 気持ち良さそうに、うっとりした鏡の美女と目が合った。

「あれ?この顔?朝のニュースキャスター?」

 鏡に写る、男の様な短髪の美女が驚いた顔をした。


「見慣れた美女なのに、髪型が違うから気付かんかった!この髪型は私と一緒だ?」

 これ以上確認は不要なくらい、猶多は既に気付いている。

 何が起こったかは不明だが、私の身体は20代の女性に変わった。


 こんな触ると触られるを同時に感じる面白い遊びが止まる訳が無く、疲れて寝るまで続いた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る