【第4話】廃種
「美味ちぃ♡ お姉ちゃんのおっぱい……美味ちぃ♡ チュ~~~♡♡♡♡♡」
「あぁぁぁん♡ いい子、いい子ね。エスカちゃん♡
もっとも~っと、いっぱい飲んでいいからね~♡」
「うん♡ チュ~~~♡♡♡♡♡」
「うぅぅぅん♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
「……」
どうやら今のエスカには、朝ごはんは必要無いようだ……じゃなくて!!
「お、お前!? そこで一体何をして……」
「……あら? その服装……あなたが
あらあら。御者のお席で寝ているから、
てっきりこっちの子が
「チュ~~~~~♡」
「んんっ♡ どうやらお姉ちゃん、間違っちゃったみたい♡」
「間違ったって……狙いは私であったと?」
「ええ、勿論♡ ……んんっ♡ わざわざこんな……あんっ♡
通る所で待ち伏せしてたのだって……あっ♡
あなたのような
「まずは母乳を吸わせるのやめろ!!」
おかげで全然、話が聞けないんだが?!
「だ、駄目よ。この子が、お姉ちゃんのおっぱいを望んでるんだもの。
なら、お姉ちゃんは妹の望みを全て叶えて……
「チュ~~~~~~~~~~~♡♡♡」
「あぁぁぁん♡♡♡ ダ、ダメよ、エスカちゃん……
そんなに強く吸ったら、お姉ちゃんの濃いのが……
まだ誰にも飲ませたことのないお姉ちゃんの特濃ミルクが、
いっぱい引き出されちゃう~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
「ぢゅるぢゅるぢゅる~~~~~~~~~♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
「……何なんだ、一体……」
そして、やっぱりそれはお母さんの間違いじゃないのかと、呆れるしかできない私であった……が、それでも彼女に対しては油断ができないと気を引き締めてもいる私。
なにせ彼女が……
それがいま目の前にいる、我ら
我ら
彼女を含めた
だからと油断できないということでもあるのだが、それ以上に厄介なのは、その
おかげで、見た目が
だからこその
ちなみに獣にも似たような現象が起こり、それは
そんな相手だからと、形はどうあれエスカを人質に取るような状態、しかも運の悪いことに私の獲物であるレイピアも彼女の側に置いたままという、下手な動きができない状態であったと、私に緊張が
「チュ~~~~~♡♡♡♡♡」
「んんんっ♡
……あ、あの、エスカちゃん? そろそろおっぱい、いい頃じゃ……
「チュ~~~~~♡♡♡♡♡」
「あぁぁぁん♡♡♡♡♡ ダ、ダメェェェ♡♡♡♡♡
それ以上飲んだら、他の子たちの分が無くなっちゃうぅぅぅ♡♡♡♡♡」
「チュ~~~~~♡♡♡♡♡」
……
だって、救わないといけない奴が、どうやら大丈夫そうなんだもの。
おかげで作戦を変更したと私は、彼女がエスカに夢中な間に、コッソリ荷馬車の中――広くもないが2人は悠々と横になれるサイズ――を移動しつつ、急いでレイピアを手に……
「……お姉ちゃんのおっぱいは幸せの味だよ?」
急いでレイピアを手にしようとすると、荷馬車の外や屋根の上から何人もの少女が、中を覗くように顔を見せてくるのであった。
……って、びっくりしたなぁ! もう!!
……って、あれ?
「……お前、ニネットか?」
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