第9話

──ということで、海斗先輩も見つかり、私たちは相談室に戻ることとなった。



「ようやく始められるな。今日から新しく入った2年の水澤彩加だ」


「よろしくお願いします!」


「じゃあ、メンバー紹介だ。委員長からよろしく」


「へいへい。委員長の、3年・真田海斗だ」


海斗先輩は面倒くさそうに言いながらも、自己紹介をしてくれた。


まさか、委員長だったなんて……。



「副委員長の3年の青山修一です。よろしくね」


垂れ目で、口調からして静かだけど優しそうだ。



「仲里 棗。……よろしく」


クールで、頭が良さそうだけど、細縁のメガネがさらに秀才さを際だたせている。


こういう人って苦手なんだよね……。



「俺が3年の福原直樹ね! ま、さっき、紹介したけどね」


うん。


アイドルみたいな存在で、軽いイメージってことで覚えている。



「俺、1年の小池淳平ッス! よろしくお願いします」


飛び抜け明るくて、笑顔がかわいいムードメーカーみたいだ。


こういう男の子を弟にしたいって思うんだろうなぁ。

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