どこへ行ったの
吉田陽春
どこへ行ったの
ねぇ、どこへ行ったの
いつも通りだったじゃない
「行きたくない」
「今日行けば明日休みだよ」
そんな会話をして見送った
ねぇ、どこへ行ったの
当たり前なんて存在しない
ドラマでも小説でも時々聞くよね
「それはそうだよね」って
分かった気でいただけ
ねぇ、どこへ行ったの
帰ってきてよ
休んでいいんだよ
ゲームも好きなだけしていいんだよ
お菓子だって好きなだけ食べていいんだよ
ねぇ、どこへ行ったの
いつも通りご飯食べながら
今日あったことを聞かせてよ
いつも通りお風呂入って
一緒の布団にくるまって温まって寝ようよ
ねぇ、どこへ行ったの
君はいるだけでいいよなんて
歌でも映画でも聞いたことがある
「その通りだよね」って
僕は君にちゃんと伝えられていたかな
なんで抱きしめなかったのかな
なんで引き止めなかったのかな
君がいるから僕は幸せなんだよ
帰ってきてよ
ねぇ、どこへ行ったの
誰でもない代わりなんていない
君のことを、ずっとずっと待っているよ
愛してる
どこへ行ったの 吉田陽春 @kiyuoharu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます