第9話

「なっ、何ですか、はっ、はなしって?」

スタバには枝木、タナハシ、犬飼の

三人がなかよく(?」かおをそろえていた。

「真」

三人が声を揃える。

「バージンはぼくにください」

「えっ、ええっ?」

真は声にならない声をあげた。

「こんなやつらに捧げるよりボクに

捧げたほうがよっぽど気持ちいいって」

タナハシが二人を指さして叫び声を上げた。

「オマエみたいな鬼畜になんで真が

バージンを捧げなくちゃならないんだよ」

枝木が応戦した。

「真、二人の愛を永遠のものにしよう」

犬飼も負けてはいなかった。

「真」

三人がまた声を揃えた。

「やめて、みんなやめて」

「真」

「男の人って結局それだけなの?そのことしか

頭にないのね」

三人が顔を見合わせた。

「わたし、本当に風俗嬢になります‼」

「真」

「今、決心が固まりました。今までは心が

揺れ動いていたけど、もう気持ちは

ぶれません」

「真ーーーーーーーっ」

三人が声を揃えて半ベソをかいた。

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