第7話
「わっ、たわし,ワタシ、、デリヘル嬢になることを
ここに宣言いたします!」
真が担任の数学の授業中に突然立ち上がり、
そう宣言した。
ざわつく教室。ザワザワザワ。
「どうした、生理か?真向」
担任も真に視線を注いだ。
「なに言ってんだよ、真。自分がなにいってんのか
わかってんのか?」
枝木が真に向かって大声を出した。
すると、真が哀しそうな眼をして、
「うちのおとうちゃん、いま大変なんだ。
工場がつぶれそうでさ。だから少しでも
役に立ちたいんだ」
と、窮状を訴えた。
「へっ、へっ、オレが最初の客
になってやろうか。おれもまだバージンの
味は知らないんだよな」
タナハシがそういうと、
「タナハシ、テメーッ」
と枝木とタナハシが取っ組み合いの
ケンカになった。
「なんだ、タナハシも枝木も生理か?
タンポンしとけよ」
担任はそう言い残して、教室を出て行った。
「つらかったね、真」
すると明が真に近寄ってきて
なぐさめの言葉を掛けた。
「ううん、おとうちゃんのほうがもっと
つらいと思う。これからは
わたしががんばらなきゃ」
真がそう決意を口にした。
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