第2話
「真、アンタ、クラス内では淫乱の
人気デリヘル嬢というレッテルを
貼られてるよ。いつの間にかね。オー、
怖い怖い」
真の親友でプレイガールの茨木明(いばらぎあかり)が
保健室のベッドでうんうん唸っている真に
やさしく話しかけた。
「イっ、淫乱」
真がまた卒倒しかけた。
「アンタ、バージンでしょ。そこにずば抜けた
美貌の持ち主と来てるもんね。気をつけなさいよ。
クラスの男の子たち何考えてるか
わかったもんじゃないわ」
「わたし、そっ、そんな、デリヘル嬢だなんて」
真があいかわらずどもりながら話した。
「わかってる。まっ、アンタがデリヘルやれば
超売れっ子になること間違いなしだけどね」
明が太鼓判を押した。
「あのーっ、お嬢さま。わたくしこういうもんです」
真がひとりで下校していると、ちょびひげをはやした
三十前後の怪しげな男がいきなり声を
かけてきた。
「全日本美少女グランプリ実行委員会委員長、
ほっ、包茎勃起(ほうけいぼっき)⁉」
そこまで読みかけた真はまた卒倒しかけた。
「この街にずば抜けた美少女がいるというので
さっそく、おうかがいしたわけです」
「そっ、それで、わた、わたしに、何の御用ですか⁈」
真は多少の期待を込めながら、質問した。
「もちろん関東ブロックの代表として、大会に
出場していただきたいのです」
「わっ、わたしが、全日本美少女グランプリ
、かっ、関東ブロックの代表」
真がまた、卒倒しかけた。
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