第2話 私の恋人

はじめさんはとても優しくて誠実。

つき合いが浅い頃は、私にも心を許していなくて心の内を話したりはしてくれなかった。けれど5年目の今はデレデレに甘えてくれる。私は彼をハニちゃんと呼んでいる。彼は私をハナちゃんと呼んでくれる。

私は煙草吸うし、彼の前でおならもする。

だけど彼は私を女の子扱いしてくれる。だからいつも可愛い気分で居られるの。


『ハナちゃん。』


『なぁに?』


『好き。』


『私もハニちゃん大好きだよ。』


『チューしていい?』


『うん。』


彼はとても上手に私に甘えてくれるので愛しく感じる。たまにあざとさまで感じるくらいなんだ。


彼は私の料理を『美味しい』と全部食べてくれる。彼の苦手な里芋の煮っころがしを1度作ったら『美味しい』と食べてくれたので、続けて作って食べさせていたら、4回目で『もう嫌』って言われたっけ(笑)さすがに私もやり過ぎたわ。ごめんねハニちゃん・・・。『ハナちゃんの作ってくれるご飯が1番美味しいよ。』って言ってくれるし、あなたの食べ方がとても好きだから、なんでも作って食べさせたいの。だから今日もレシピを検索・・・。


ぶ〜。


『あ、出ちゃった。・・・あ、ごめん滅茶苦茶臭いわ。』


『え。どれどれ。』


『ハニちゃん、臭いでしょ?』


『うん。臭い・・・。でもハナちゃんのおなら可愛い。』


『そう?じゃまた出る。』


ぷー。


『可愛い〜。ぷーって。』


『えへへ。』


おならまで愛してくれたのはハニちゃんだけだ。だから私も彼のおならも乳首も、あと、あれも、これも、全部愛してる。


寝る時に『ハナちゃん』って甘えてくれるのが愛しくてたまらないの。彼を腕枕で抱きしめて、幸せを感じるんだ。私が抱っこすると3秒で寝息を立てて眠りに落ちる。寝息がいびきに変わるまで彼を抱き続ける。とてもとても愛おしい。


どんな夢をみているの?


あの日、初めてのデートで海に連れて行ってくれて、私がツラいことがあって泣いたら抱きしめてくれたよね。『僕がそばにいるよ。』って言ってくれたんだ。その瞬間から、私は決めたの。この人のそばにずっと居よう、この人に愛を沢山あげようって。


何度も喧嘩して離れそうになったよね。


でもそんな事も乗り越えて今一緒にいる。

私、とても幸せだよ。あなたが私を笑わせてくれるから。いつも怒ってばかりでごめんね。だけど大好きだよ。


あなたを一生守り続ける・・・。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

仲良しカップルがイチャコラするだけの物語 himawari @himawarihha

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画