第6話 三人目
今の俺の体は正に麻薬だ……
俺は何もしていない。
ただ、寝ているだけでセシリアが俺の服を引き裂くように脱がし馬乗りになって快楽を貪っている。
そして、その横で、意識を取り戻したイザベルが、俺の体、手や足先を舐め始めた。
女性に舐められて気持ち良いという感覚と傷の痛みが俺に走る。
麻薬と媚薬が混ざった状態なのかも知れない。
完全に二人は堕ちた。
だが、この二人は本当にあの二人なのか?
まるで盛りのついた雌オークみたいだ。
トントントン。
ドアがノックされた。
まさか、ドルマンか?
「セシリア、居るかい? 剣の手入れ用具が欲しいんだけど、少しお金を融通してくれないかな?」
そうか、俺がパーティを追放されるから、会計担当がセシリアになったのか……チャンスだ。
『セシリア、イザベル…….エルザを捕獲出来ないか?』
小声で話をした。
『イザベル、共闘しましょう……その代りフドラ、この続きを宜しくね』
『そうね……今度は私にも……そのしてね』
2人に言われて言われて俺はベッドの影に隠れた。
「エルザ、開けるからちょっと待って……」
そう言うとセシリアはドアを開けた。
裸に毛布を巻いた状態だ。
「セシリア、ドルマンが来ているのか?」
「いえ、違うわ……」
「アイスランサーーーーっ」
エルザは流石に宿屋だから剣を持っていない。
それなのに、賢者のイザベルが攻撃呪文を仕掛けた。
まさか、セシリアと話している時に背後から攻撃魔法が来るなんて思っていなかったエルザはお腹に氷の槍が刺さっていた。
「ぐふっ……イザベル……なんで……」
えげつないな。
仲間に攻撃呪文なんて、火を使わないだけマシか。
「フドラ、ほうら血を飲ませて」
「エルザ物にしたいんでしょう?」
「フドラは……一体僕に何をするんだ! 僕が愛しているのはドルマンだけだ……こんな事に屈しない! うんぐっ……自分の血を飲ませて何をする気だ……ハァハァ」
「このままじゃエルザが死んじまうぞ!」
「そうね……仕方ないわね。パーフェクトヒールこれで良い? それじゃ約束通り続きをお願いね」
「私も……」
本当に別人みたいだ。
仲間に攻撃魔法を放ち、腹に穴が空いて死に掛け状態で放置。
死んでも良い位に思っているようだ。
「ハァハァ、2人とも一体何をハァハァ……体が熱い、一体なにをしたんだい……僕は僕は……ああっ、ああ駄目」
「本当は加えたくないけど、ハァハァ、仕方ないな、貴方も加われば?」
「そうね、ハァハァ…….ペロペロ」
なんだか、カブトムシにたかられている樹木になった気がする。
「なんで、そんな事になっているのか解らないけど、僕もう駄目だぁ~」
そう言いながらおずおずと舌を伸ばし、2人の間から太腿を舐め始めた。
「うん?! ハァハァ、どうしてこうなるのか解らないけどハァハァ……気持ちいいよぉ~」
そう言いながら俺の体を舐め始めた。
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