第3話 リボーン


体が物凄く熱い。


体の血液が凄い熱を持ち、汗が湯水のように流れだす。


鼻から鼻水が、口から涎が垂れ流し状態になり、体が思うように動かない。


考えてみれば、体液が全部麻薬みたいになるって事は……俺大丈夫なのか……


脳とか可笑しくならないのか?


ああっ、マリちゃんって凄く賢そうだけど、何処か怪しい雰囲気があったし、抜けていそうな気がする。


ハァハァ……本当に大丈夫か?


今になって少しだけ後悔し始めた……


体が物凄く熱い……体から体液が垂れ流し状態で流れ続け、周りはまるで水たまりのようになっている。


その中で俺は体が動かず意識が朦朧としてきた……


どれ位の時間が経っただろうか?


『寒い』


寒さで起こされた。


体が凄くだるいが問題は無さそうだ。


鏡を見て見たが、見た感じは何も変わっていない。


これで俺は本当に、麻薬の様な体液を持った人間になったのか?


解らない……だが、気持ち悪い。


そのままシャワールームに入り汗を流した。


お湯が凄く気持ち良い……


シャワーで体の汗を流して、そのまま服を着ると宿の受付に降りていった。


部屋を汚してしまったから報告しないとまずい。


「すみません、部屋を汚してしまったので、清掃をお願いできませんか? かなり汚してしまったので追加で料金を払います」


「あっ、酔って吐いたとかかぁ、まぁ仕方ねーな銀貨1枚で良いぜ」


俺はお金を払い外へ出た。


1時間位で綺麗にしてくれるそうだ。


その辺の酒場で飯を食って時間をつぶしてから宿へ戻った。


「掃除は終わったかな?」


「今、やっているぜ、もう終るんじゃないかな?」


「そうか、それじゃ部屋の前で待っているよ」


「ああっ、そうすると良い」


部屋の前に来た。


まだ、掃除が終わってないみたいだ。


「ううんぐっあっあっああーーぺちゃぺちゃ」


部屋の中から何とも悩ましい声が聞こえてくる。


ゆっくりと扉を少しだけ開けて中を覗いた。


俺の目に映った物は……


犬のように這いつくばり床の俺の体液を舐めながら、自分を慰めている宿屋の奥さんの姿だった。


一心不乱に水たまりの汗や鼻水を舐めながら、服を脱ぎ去り、下着状態で手は胸や股間に伸びていて一生懸命まさぐっている。




どうやら、無事、俺の体液は麻薬のようになったようだ。


だが、これは不味いな……


このまま顔を合わせてこれが俺の体液だとバレたら……宿屋の奥さんが、俺の物になってしまう。


確かに宿屋の奥さんは綺麗だが、宿屋に恨みはない。


そのまま扉を閉めて……宿屋の代金を清算して俺は再び街に出た。









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