第45話
それにこの人、ただ者じゃない。普通の男子高校生があの速さの技を察知して避けられるわけがない。
もしや経験者だったり······?
「尊ちゃん好き。目も鼻も口も髪も全部······あぁ、好きすぎて死ぬ······」
もうこの際、この人の熱烈な愛情表現は置いておこう。拾っていたらキリがない。
それよりも私が引っかかるのは、「鈍った?」という言葉のほう。
まるで以前の私を知っていたような口ぶりだった。
······こんな美少年、会ったら忘れるはずないと思うんだけどな。
そんな最中、耳に届いたのは女子たちの声。
《うそ〜!なんで京弥くんがあんな子······》
《え、てかあれ女なの?》
激しさを増したスキンシップに対して、女子たちからの不満が漏れ始めている。
抉るねぇ君たち!地雷綺麗に踏んでいくね!?
私、正真正銘女ですから!!!
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