第25話
「おーこわっ。そんなんだとBクラス行きだぞー」
「不良の溜まり場なんですよね?大丈夫です。行く気さらさらないんで。」
「もう犬飼から聞いたか。まーあいつ、Bクラス目の敵にしてるからなー」
無精髭をボリボリと掻きながら言う先生。
ほう。会長が極度のBクラスアンチだということは周知の事実らしい。
「······ところでお前、どこまで聞いた?」
「っ!」
先程までの間延びした声とは違って地を這うような低い声に、思わず動揺してしまう。
そして無造作な髪の隙間から向けられる、鋭い眼光。
その迫力に思わず息を呑む。
「えっと、花札······じゃなくて赤札がどうのこうのみたいな?」
「ほー。生徒会長様は仕事が早いこと早いこと。」
皮肉交じりなのかは知らないが、「ガハハ」と豪快に笑う先生の様子に謎の安心感を覚えた私。
それにしても、さっきのは一体······?
「おーい、ボケっとしてんな転校生。案内するからついてこーい。」
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