第24話
「あ、もしかしてお前かー。まだ二年になって一ヶ月も経ってねぇのに転校してくるやつって。」
「······先生たちの間で一体どんな噂流れてるんですか。」
「新学期始まって忙しいっつーのに来やがった転校生。」
「············」
自分の顔がピクピクとひきつっているのがわかる。
······酷い言い様ですね先生。しかもそれを隠す気もないときた。
私が怒りで言葉も出ないのをいいことに、次から次へと愚痴をこぼしていくクソニート教師。
「しかも暇なの俺しかいなくてよー。試験監督押し付けられちまったんだよ。あーダルー。ダルいわー。」
「······それはすみませんでしたねえ!!!」
こんなにも声を張り上げたことが我が人生においてあっただろうか。いや、ない。
普段の私はわりと温厚なはずだ。······多分。
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