第23話



煌めくシャンデリア。高級そうな虎の毛皮のカーペット。




······おかしい。ここ、マジでおかしい。




しかも居心地悪すぎ!虎と目が合ってる気がするッ!




······私が知らないだけで、私立ってこんな感じなの?私の感性がおかしいだけ?




「おーい。お前何キョロキョロしてんだー気味悪いぞー」


「き、気味悪いって······失礼な!」




奥の部屋のドアからひょこっと飛び出たボサボサの頭。




そして出会って早々失礼なことを言い出したと思えば、ダルそうに足を引きずりながらこちらに向かってくる白衣の男。




お世辞にも清潔感があるとは言い難いその姿に、先生らしさは微塵も感じられない。




「······どちら様ですか。」


「試験監督の生物担当三國でーす。」


「えっ、先生······?」




このニートみたいな人が?髭も爪も髪も伸びきったこの人が!?




すると突然ポンと手を打って、なにか思い出したような表情になった(自称)先生。

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