第21話

肩を掴まれ、揺すられ。ええそれはもう乱雑に。




揺れる脳で思う。




······なぜだ。なぜ私が会長のサンドバッグ代わりにならなきゃならんのだ。




「Bクラス根絶······赤札根絶······!」




お経を唱えるかのごとくブツブツと呟き始め、とうとう私の中の「ヤバいやつリスト」入りを果たした会長。不名誉な称号おめでとうございます。




······にしても、ホントなんなのこの人······うっ、力強すぎだし吐きそう······




するとパッと手を離され綺麗なカーブを描きよろける私。




し、死ぬ······!




「······っと危ない。大丈夫だった?」


「············」




背中に手を回された手によって地面への落下は無事回避。




「大丈夫だった?」じゃねぇ!原因あなたなのわかってます!?

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