第15話

「君が冴島さえじまさん?」


「っ!? は、はい!」




急に背後から現れないでくれ!心臓止まるかと思ったよ!!




未だ心臓がバクバクしている私をよそに、「よかったぁ」と言って眉を下げて笑うこの美少年。




······あの、一体どちら様ですか?




そんな不思議そうに見つめる私の視線に、美少年くんは気づいたご様子で。




「あ、驚かせちゃってごめんね?僕、特進クラス三年で生徒会長の犬飼 真白いぬかい ましろって言います。」


「生徒、会長······?」




その言葉に、一瞬にして背筋が凍りつく。




が、すぐに首が取れそうなスピードで頭を下げる。




「ももも申し訳ございません!不躾な態度を!」


「······え?君、まだ『はい』しか言ってないよね?」


「はい!」


「······?」




やばい。会長の顔がどんどん曇っていく······!

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