第7話

その一言に私の肩はピクリと反応。




「······あげるもんかああああ!」




急いで座り、手を合わせ、箸を持つ。




目の前には、不揃いになってしまった6切れのトンカツ。




そんなトンカツちゃんたちが「食べて♡」と私を呼んでいる。




「待っててね······!今食べてあげるから······!」




残ったトンカツを全て自分の皿に移し、カレーとササミと一緒に頬張る。




すると口に広がる、旨み。




「さいっこう······!」




······え?朝から食べるようなメニューじゃない?黙らっしゃい!




「ごひしょうしゃまー!(ごちそうさまー!)」


「もう······ちゃんと飲み込んでから喋りなさい。」


「はーい。」




それからはもう早かった。




歯磨き、着替え、ブロー······




いつものルーティンを淡々とこなし終えて玄関へ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る