第15話 金閣寺25ページをお開きください。
海機の青年、有為子の心中で、私は2回死にました。
このように、三島先生は10ページに一回は致命傷レベルの描写をしてきます。
あと300ページあるよ!
♢
いよいよ溝口は父と金閣寺へ行きます。
父はお坊さんで、溝口も将来お坊さんになる予定です。
父は病人で、金閣寺の住職に我が子を託そうとしているのです。
ここで溝口の、金閣寺ラブ♡描写が始まります。
まず、三島先生は現実にあるものを描写するときに、wikiみたいなことを書きます。
意外じゃないですか?
ここには余計な主観を入れず、事実を書く。
私は自作にこれを取り入れてみました。
今まで主観の、ふわふわした世界だった感じがグッと深くなります。
ふわふわしている時って、読者と波長が合えば面白いけど、合わなければ自己満足作品に。
事実を載せるとリアリティが出て、自分がそこにいるような気にもなるし、主人公の主観との接点ができて共感しやすい。
説明の多さ、蘊蓄は敬遠されやすいですが、読み応えは増しますね。ただ、そこだけリアルになるので、他もリアルに書かないと浮いてしまうw
さて、そのwikiターンが終わりましたらば、三島先生は、読者を飽きさせないように、すぐさま三島ワールドを見せてくれるのです。
ご褒美!!!www
そう、この緩急がクセになるんです。
三島先生なら次に何が来るんだろうと。
原理的にはパチンコやってるときの脳内の快楽物質の出方と同じでしょうかwww(パチンコやったことないけど)
三島先生のは100パー出ますし、出し方大盤振る舞いですけどね!!!
つづく
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