第14話 金閣寺18ページをお開きください。

いーよいよ、有為子の事件です。


有為子が脱走兵を匿っていると疑われて、憲兵に取り囲まれているシーン……


有為子の様子の描写が素晴らしい……


これはもう、本当に読んでほしい。


切り株とか、どこから出てくるんだお(´・ω・`)



私はこの有為子と同じ態度を取る人として、親を拒絶している子どもを想像しました。


親は憲兵であり、その子の事情など理解しようとしない。


譲りたくないのは自身のプライド。


有為子の場合は愛。


子どもたちの場合は尊厳。


それらが奪われるくらいなら死ぬ。


別に有為子がいいとか、愛が大事だというのではなく。


死ぬのがいいとか悪いとか、個人の命が尊いとかいう話ではなくて。


「正しさ」であれば憲兵、現代なら親の方。


私はそのように読みました。



有為子と世界の関わり方、金剛院までの画面の移り変わり、事件の真っ只中の書き方、その時の溝口……


全部良しぃ!!


約4000字でお腹いっぱいです。



ちなみに、ここで溝口はうとうとします。


これが溝口。


これまでの溝口あっての違和感のない描写。


溝口なら仕方ない。


そう思えるくらい、知らない間に、溝口が知己の存在になっている。


なんかこう……


毎日アップされる、溝口のブログを読んでいるような距離感www


ここまでで24ページ。(全330ページ)


次回、ようやく金閣寺を見に行きますよ!!


楽しみですね☆





有為子の事件おわり。

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