第2話 憂国は、半ページでネタバレしていた。
T先生に憂国を勧められ、さらには小説講座でも「描写の美しさを勉強するなら三島」とアドバイスをくれた方がいて、早速買いました。
タイトルから想像するに、歴史的なところが難しそう……と、ビビりながら読み始めると……
早速、冒頭から事件のあらましが載っていました。
Wikiから引っ張りますと、
『仲間から蹶起に誘われなかった新婚の中尉が、叛乱軍とされた仲間を逆に討伐せねばならなくなった立場に懊悩し、妻とともに心中する物語』
ということが書いていました。
つまり、半ページで物語のネタバレがしてあるのです。
小説講座でプロット作りにヒーヒー言っていたワタクシは、驚きました。
展開と描写の両輪のうち、展開の車輪を手放すなんて……!
三島の凄さを体感するには、彼と同じことをすると想像すれば良いのです。
カクヨム短編の最初の800字にあらすじを載せたのちに、より読者を惹きつける書き方をするのです!
腕に覚えがある人の作戦!
あれ? いや、でもよく考えたら、私やってるわ。
『みのりは猫になりたい』で、あらすじに全て書いて「主人公が片想いの香澄と両想いになる一夜までの話」ってネタバレしてる。
「主人公が奥さんと切腹心中する一夜までの話」
ほら、似てる!(狂)
うそです。たまたまです。すみません、調子に乗りました。
話は戻りますが、つまり、単純に展開の意外性で勝負するわけではないですよ、ってことを半ページで告げられて、おおうっ、となったということです。
つづく
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