三島由紀夫に目覚めた人

千織

第1話 読み始めたきっかけ

あまり小説を読まないワタクシでしたが、さすがにそれではまずいだろうと、カクヨムの皆さまのお知恵を借りて村上春樹の『ノルウェイの森』から入りました。


いきなりそこ?!という感じですが、私という人間は、「みんなが良いと思うものには、何かすごいものがある」という考えの人でして、ハルキさんの秘密を探りに出たわけです。


ノルウェイの前に、ハルキさんのエッセイは自主的に読んでおりまして、そちらはバッチリ面白かったです。


自分は作者を好きになると作品にも興味が湧くタイプのようで、ハルキさんが”書くときに何に重きを置いているか”を知ってから作品にあたれたのは良かったです。


ですが、ノルウェイは今途中になっておりました(汗)。


これは、今だからわかったのですが、私は「社会や時代」が、「個人に踏み込んでいる」作品が好きなようなのです。


たとえば、魯迅の『故郷』が好き。

社会や時代で人生や人柄が変わってしまう切なさ。

漫画ですが、『医龍』大好き。


なんかそういう、国や組織や属性という「わかりやすくでかいもの」と不可分な物語が好きなんですよね。

(ノルウェイも社会や時代のものとは思いますが、読んだところまでだと個人の喪失体験が中心に思えたため)


ノルウェイは序盤での離脱なので何かを語るほどわかっていないのですが、一旦お休みして三島文学にシフトしました。


さて……三島を語るのに、なぜにお前はハルキを挟んだのかとwww


そう思いましたか? 思いましたよねwww


私にとっては、この出会いの”順番”が非常に良かったと思っています。


ハルキさんの世界観を見て、みなさんとハルキ文体で遊び尽くして(笑)、非常に楽しかったんです。


そこで私は「もっと内的な世界を自由に書いていいんだな」と思ったし、文体ってとても大事だと体感しました。


最初から三島文学に入っていたら、「これが小説なら、自分には何も書けない」と思っていたと思います。


どっちが上とかではなく、”自分の書きたいことに必要なこと”が、三島文学に”揃っていて”驚いた、ってことだと思います。


そういうわけで、次回から、まだ読了してもいない金閣寺を中心に叫びますw


Xで常に叫んでて、それをまとめたのがコチラ、という作りになるかと思います。

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