誰もが当たり前のように信じる「正しさ」に、自分が合わないとき、人はどう生きるべきなのか。本作は、その問いに向き合いながらも、しなやかに前を向く少女の物語でした。
孤独の中でも、大切な存在だけは信じ続ける。そんな主人公アネモネのまっすぐな想いに胸を打たれます。そして彼女と共に寄り添う小さなドラゴン・ベゴニア。無邪気で可愛らしい仕草の裏にはどこか強い意志が感じられ、彼らの絆の深さがさりげなく描かれているのが素敵です。
絶望に沈むか、そこから立ち上がるか——その選択が、運命を大きく変えていく。読み終えた後、勇気をもらえるような、そんな物語でした。