恋路を隔てる壁

Wildvogel

第一話 副担任の女性英語教師

 高校一年時の副担任は容姿端麗という言葉がよく似合う、女性の英語教師だった。


 とても優しく、クラスの男子生徒から人気があった。


 年齢は丁度、僕の十個上。


 年の離れたきょうだいとも言える年齢差だ。


 僕は、彼女の英語の授業を受けたことはない。


 彼女と顔を合わせるのは、担任不在の日のホームルームの時間だけ。


 彼女と出会ってからしばらくは、ただの英語教師という意識だった。



 しかし、高校入学から五ヶ月が経過した九月、僕は運動部へ入部した。


 そして翌月の十月から、彼女に対しての意識が徐々に変わり始めた。

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