第2話

 

 歌を歌ったり、絵をかいたり。

 ぼくは、楽しかった。

 

「「「フウくん!」」」

 呼ばれた。

 クラスの女の子たちに、ここでの名前を呼ばれた。

「空想って、する?」

「エ?」

 たむろしている女の子たちのヒトリから、空想といわれて、ぼくは驚いた。

「フウくんが、どこかの国の王子さまだった、っていう空想よ!」

「ああ……」

 ぼくは、生返事をする。

 

 だけれども、内心で思ってもいた。

(そうだったのかもしれない)

 と……。

 

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[まじめ小説]ガズスの朱い本[残酷描写] ヘンなやつ @sunguorrung01

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