[まじめ小説]ガズスの朱い本[残酷描写]

ヘンなやつ

第1話

 

 朱かった。

 

 記憶にある、その本の表紙がだ。

 どういうのだったかは、思い出せないのだが。

 ……だけれども、ぼくはハッキりと、それを思い出すことになったのだ。

 運命を開いた、おそろしい出来事とともに……。

 

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