第18話



 『犯人を見つけた。今、線路の下にいる』


 『線路の下?』


 『ゲートダウンハイツは見える?』


 『ああ』


 『正面入り口の前にある高架下。駅の西口方面に向かってる』


 『わかった。映像を送ってくれるか?』


 『ねえ、雷落としてもいい?』


 『だめだ』


 『なんで?手っ取り早いじゃん』


 『危険すぎる。この前も言っただろう。俺たちの仕事はあくまで“サポート”だ』


 『出力は抑えるって。気絶する程度にはさ』


 『だめと言ったらだめだ』


 『ケチだなぁ』



 ポケットワークスで通信してるのは会社の上司で、名前はアイザック。


 同じスキルメーカーで、10歳も歳上だ。


 『情報通信部』という部署の立ち上げ時から活動してる人で、ランクは「C」。


 この“ランク”っていうのは、スキルメーカーたちの“品質”を表す記号で、DS細胞の成熟度、及び細胞レベルの指標でもある。


 単純にその人の「強さ」を示してるって感じじゃなくて、いかに自分の能力を引き出すことができているか。


 コントロールすることができているかに関わっている。

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